この夏はスイカ食べた?

お盆でお休みをとった方々も多いのではないでしょうか?Factory 4F ではファクトリーツアーの参加もなく、社員も交代でお休みなので静かな工場となっております。

みなさんはどんな夏休みの過ごし方をしているのでしょうか。どこかへ行く、家でのんびり、趣味のスポーツ、まとめて勉強をする時間にする、などなどいろんな過ごし方があるのでしょうね。

篠原紙工では篠原社長が夏になると新潟の方で過ごすのが恒例らしく、今年もご家族と一緒に行って来たようです。そしてここ最近、会社にお土産として買って来てくれるのがお米とスイカ。

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Factory 4Fにいらっしゃった方は見たことあるかもしれませんが...ここには炊飯器があります。(工場になぜ炊飯器?と言われたこともあります)

私たちはお昼にご飯を炊いて社員の何人かで炊きたてのご飯を食べています。最近は社長も加わり、その米所新潟のお米をお昼に頂いています。

 飯炊き担当の私はいつの間にか台所の人に(勝手に)なり、普段は頂いたお菓子を切り分けたりもしているので今回もスイカを切り分ける仕事を楽しませていただいてます。

 

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*2つに割れたときの香りとバリっと!割れた感触が好き

 皆が仕事の合間に食べれるように小さくした方が手も汚れず良いか?それともガブっとかじるスイカならではの楽しみを残した三角切り方が良いか、等と考えるのがまた楽しい。

スイカひと玉を切ると作業場もちょっと青臭いスイカの匂いに包まれ、一気に夏を感じます。スイカってすごいなと思うのが食べると体温も下がり、利尿作用で体内の循環が良くなる気がします。食欲がなくてもスイカなら食べる気になるし、季節に従った食べ物を摂ることは本当に理にかなっているなと改めて感じます。

ベトナムに行った際に彼らはちょこちょこと一日に何度もみずみずしい果物をよく食べるなぁ、と観察していたのを思い出します。きっと暑い環境の中では体がそういう物を欲するのでしょう。

 

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 *結局ミニサイズにカット

 

これから篠原紙工は夏になると必ずスイカを食べるようになるのか?スイカ臭い手を嗅ぎながら想像します。来年の今頃、工場はどうなっているだろう?

そんなこともぼんやり頭に浮かびながら。

ちなみにお土産を買ってくる当の本人(篠原社長)はスイカが嫌いだそうです。

 

◎毎週水曜の申し込みコチラ

ファクトリーツアー - connpass

Factory4F タブチ http://factory4f.com/

 

 

情報に訂正があります//代官山 蔦屋書店スタイルで篠原紙工をご紹介

大変申し訳ございません。この代官山 蔦屋書店「蔦屋書店のものづくり」展、展示自体は8月14日(日)までですが 篠原紙工で手がけた文具の紹介は本日の夜には変更されるとの情報が入りました。

 

この週末に行こうと思われた方、大変申し訳ありませんでした。おそらく明日朝には東京編 である篠原紙工の製作背景の紹介ではなく 佐賀編「本を読む為のマグカップ」に変更されています。このブログを読んで行ってみようと思われた方々、週末の予定を楽しみに考えてしまった方々のことを考えると申し訳ない気持ちでいっぱいです。展示等のお知らせはより一層注意深く情報を確かめて発信するようにいたします。この度は今一歩、確認が足りず反省致しております。

しかし、この展示自体はとても素敵でなので佐賀編「本を読む為のマグカップ」も是非お楽しみいただければ幸いです。

Factory 4F 田渕 智子

 

 

 

8月10日(水)から8月14日(日)の5日間、代官山 蔦屋書店で「蔦屋書店のものづくり」展というのが開かれています。

 蔦屋書店オリジナル商品の文具部門で篠原紙工が企画段階から携わり、ノートとメモを製作させていただきました。

物ができる背景、ものがたりを伝えているこの展示は買い手に優しく肩をたたいている感じがしました。これから物を買う時にちょっとだけ意識してみて、と。

 【フェア】「蔦屋書店のものづくり」展 | 代官山 T-SITE

 

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*棚の上に糊、ボンド、中綴じの針金が代官山に登場

 

展示スペースには紙を切る際にでる紙片(紙の切れっぱし)、スピン(しおり)や製本に使う糊やボンド(しかも現役に使われています)そんな道具達も展示されています。

おお!こんなところに糊とボンドがいる...最初の正直な感想です。むこうからも『あっ、コンニチハ』と聞こえてきそうでした。

 

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どんな物でも美術館に入ればアート、とはいきませんが展示されている道具達や捨てられてしまう紙の部分であっても改めて感謝と愛情のようなものが湧いてきました。

 その他写真の展示もされています。額装の大きな写真以外にも写真集の形で篠原紙工の工場の様子や制作風景が1冊の美しい本となっています。(こちらも弊社製作)

 

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 *いつもはリサイクルへいく紙片たち

 

この展示、写真家のGottingham氏(ゴッティンガム/杉山豪州 氏)による撮影。とっても美しい。空気が無いような張りつめた感はあるのですが決して息苦しさはなく心地よい緊張感のある写真です。そーっと工場を覗いてるみたいです。展示期間は短いですがぜひ皆さん足を運んでみてください。

 

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*初めて蔦屋書店に行きましたが洗練されていて美的感覚を磨く良い場所でした

 これから消費がどのように変化して行くだろう?と考えるのですが同じ物でもその背景が興味深かったり、買うことで何か良いことに繋がってたり、という物がこれからますます増えるのかな?と想像したりします。

私自身も一社会の消費者で物を買う時に厳しくなっている気がします。歳を重ねたせいもあるのかどうせ買うなら良い物を、ただ安く量が多ければ良いというのではなく本当にその物を買うことで自分が幸せな気持ちになるか、心地よく付き合っていけるか、そんなことを考えて買うようになりました。たとえ日用品の小さな物でも。

 

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*弊社製作の蔦屋書店オリジナルメモ

 同じような物が並んでいて何を基準にしたら良いか分からなくなる時がありますが、消費者としてはその製造した会社のことを知れたら買う基準、選ぶ基準ができるのでむしろ製造側から自分たちが大事にしていることや商品のアピールをしてくれるとありがたいな、なんて普段の買い物から思います。

自分の消費者目線でいざ篠原紙工の製造の現場を見るともっともっと私たちも改善できるところがあるな、と気づきます。ここ最近は買い物することやお店で物やお客を観察するのも一つ仕事のための勉強になるなぁ、と改めて実感しております。

 

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8月3日はファクトリーツアー&トークイベント!

『特殊印刷 加工・製本所 イエローページ』

たのみやすい!誰でも依頼ができる!ビジネスから個人まで、あらゆる用途・要望に親切に対応、加工所の人が見える!

MdNさんから出版されたこの本に篠原紙工/Factory 4Fが紹介されています。ありがたいことにMdNさんよりこの本の出版記念イベントのお声がかかりました。8月3日(水)14:00-16:00、場所はFactory 4Fにてファクトリーツアーとトークイベントを開催。

丁寧で上質な箔押し技術で有名な株式会社 美箔ワタナベの梅津さま、昔ながらの金属活字にこだわる有限会社嘉瑞工房の髙岡さんをゲストにお迎えしてのトークです。

◎詳細&申し込みはこちら

デザイナーさん、PR担当者さん、編集者さん、同人誌制作者さんなどにオススメ! 製本会社の工場見学&クロストークイベントに参加しませんか? | Peatix

 

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いざ自分の働く工場の紹介を見ると、なんだか照れくさいような、不思議な気持ちになりますね。

「篠原紙工は新しい折りの技術の開発にも力を入れてクリエイターのものづくりを応援」

自分の働いている会社を言葉に表すとこうなるのか。他者からの意見や言葉というのは時に的確です。そうか、そうだったんだ…。と気づかされるときもあります。自分たちが意識しないでやっていたことが結果、他者から評価されるなど嬉しいときもあります。

 

会社にいるとつい自分たちの客観性みたいなものが見えなくなってしまいますが、このように立派な本に紹介していただくとピンッと背筋を伸ばさなければと思います。

 篠原紙工はFactory 4Fも含め今までにない製本会社、不可能といわれている事にもチャレンジ、そして代表篠原の溢れんばかりのアイデア力。製本屋でディレクションという言葉なんて今まで飛び交う事はなかったと思いますが代表篠原の仕事のやり方を見ていると確かにディレクションという言葉も合っている気がします。

 

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*折り加工で紹介されました。1ページ目にありがとうございます。

 

そんな自由創造力豊かでエネルギッシュな個性ある社長のもと、社員はどのようにしたら各自の能力を発揮して仕事をする事ができるのか?

そのまま社長のベースを受け継いで自然に流れてくる仕事をこなしていたら”篠原紙工流” として仕事をこなしているように感じるかもしれません。しかし本来の仕事とはその人が持っている資質みたいなものを会社や組織に活かして役に立ってこそ本当の仕事と言えるのではないか?ここ最近そんなことを考えていました。

 

そしてふと、ある心理学者の言葉を思い出しました。

「仕事とは自分の能力や興味、価値観を表現するものである。そうでなければ、仕事は退屈で無意味なものになってしまう。」

ずっとこの言葉を考えていて自分なりに咀嚼して解釈したのが「仕事とは自分の能力や興味、価値観を表現するもので、それを他者に役に立たせる事である」人生の中で大きな仕事などした事ない私が言うのもお恥ずかしい話ですが、仕事に対して初めて自分なりに納得できた言葉です。

 

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*思いっきりの笑顔と「社長」と刺繍したワッペン。詳しくは本誌を

 

篠原紙工という環境の中で会社の個性を守りつついかにその人の資質である能力、価値観、興味を練り込めて組織のため、顧客のために役立たせることができるか。

 

柔軟で大胆な発想力と実行力で、新しい「紙のコミュニケーション」を目指し、お客さんへの提案から納品までのディレクションが強みの篠原紙工。この表現された言葉を今一度よく考え、今よりもより良い仕事ができる組織になれるよう日々精進です。変化によっては数年後は表現される言葉も変わってるかもしれませんね。

 

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夏休み、親子でファクトリーツアーはいかがでしょう?

紙加工のイベント4Fes!の際に 

『こういう工場イベントは年に1回だけなのですか?』

『平日しかファクトリーツアーはしてないのですか?』

こんな声が聞こえてきました。

 

土曜日は通常より機械の稼働率が低いことからあまり積極的にファクトリーツアーを行う計画はしていなかったのですが、お客さんからしてみたら稼働率が低くても工場に足を踏み入れること自体に興味があるのでは?プチ ワークショップ等をつけて工夫して不定期ででもやってみよう。という現場の声もありこの度、7月30日の土曜日にファクトリーツアーを行なうことになりました。

◎申し込みはこちら→ファクトリーツアー on Saturday ! - connpass

 

今回は工場見学プラス、工場内にある機械を使って簡単なノート作りのワークショップを行います。その日4Fでは製本ワークショップも行なっているので賑やかにかるかな?と想像しております。夏休みに入っていますし親子でファクトリーツアーに参加するのもおすすめです。みなさん、土曜日の少しゆったりとした工場へ是非遊びに来てくださいね。

 

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さて、ここでちょっとお話を。

私が毎週水曜日のファクトリーツアーを担当させてもらい1年以上が経ちました。最初は毎回どんなお客さまが来るか、どうしたら喜んでもらえるか手探りでしたが、他のイベントも含め4Fに来てくださるお客様が帰る時の様子にある共通点があることに気づきました。

 

セミナー、ファクトリーツアー、ワークショップ、と初めて来る工場に緊張の様子はみなさんあるのですが終わった後に元気づけられるというか、明日からの仕事をまた頑張ってみよう、というようなエネルギーをもらって帰る方が多いのです。例えるのであれば良い本を読んだ後にちょっと影響されて行動に変化が出る、というような感じ。

 

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Factory 4Fに来るお客さまは印刷、製本、デザイン関係の方が多いのですが何かしらここで仕事への刺激やヒント、アイデアだったりを求めて辿り着く、というのもお客さまを通して気づきました。製本・紙加工のことを知ってもらう窓口、工場の現場とお客さんが直接顔を会わせる開かれた工場、として始めたファクトリーツアーですが少しでもみなさまの仕事に張り合いを与えられているならこんなに嬉しいことはありません。

 私たちがどんなことを与えられるかが少しずつ見えてくることによって自分たちのあり方、自分たちのあるべき基本も見えてきます。今ここでやっとスタートラインに立った気がします。

 

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「手製本の基本のきほん」ワークショップについて

 

「本が好き」と言っても様々。

 4Fに興味を持ってくださっている方は「読書」「装丁」「デザイン性」「紙」「製本」「工場 ?」と色々いると思います。そして素敵な装丁、デザインを見て「本」という立体物を作ってみたいな...と思ったことがある方も多いのでは?

 

 すごく簡単に言ってしまえば、本は紙の束を綴じた物と私は思っています。子供の頃、遠足のしおりを作る時に順番に並んでいる紙を一枚づつ、順番を間違えないように取り(=丁合)ホチキスや紐で綴じただけで「あっ、本ができた」と思ったことを思い出します。

 

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見開きページで作るとより一般の本らしくなりますが糸や寸法計算してカバーをつけるのは難しそう…と感じるかもしれませんね。 

 しかし、一度頭をリセットしてシンプルに「紙」と「のり」だけで本は作れる、となるとどうでしょう。それだけでも本は作れると思うと勇気と想像が広がりませんか?

 

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今回のワークショップはそんなシンプルで優しい製本方法です。作りやすい手のひらサイズの「ジャバラ本」「冊子」「のり綴じ」この3つを液状のりだけで作ります。

 

 そして本作りに大切なのは主役である紙の種類とその特徴を知ることです。

 本の中にはめくりやすい本や触り心地の良い本などがあります。意識しないと何とも感じないかもしれませんが紙の種類や厚さ、綴じ方が違うだけで手に取ったときの感触、心地が全く違います。これを知っておくと紙選びの際に色々とこだわりが出てくることでしょう。

 

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このワークショップ、いわゆる仕上がりがとてもカワイイ素敵な本…という感じではないかも?しれませんがFacotry 4Fのスタッフとして私が大切と思う「本質」の要素が込められたワークショップになっております。

ここで学んだことを今度はご自身でも楽しんでもらうために最後にワークショップで使用した紙をプレゼントいたします。

ワークショップでおしまいにせず、作り方をご自身のモノにして自分だけの本作りに生かしてください。そして何か製本の新しいアイデアが生まれたり、素敵な本ができたら是非Factory 4Fと共有させてくださいね。

 

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factory4ftour.connpass.com

 

沈黙の茅の輪くぐり

 梅酒の次は神社です。

去年に引き続き、夏の大祓に行って参りました。この半年間の厄を祓い、この夏を心身ともに元気に何事もなく過ごすための神事です。◎昨年のブログ神社でおはらい - 4F Blog

チガヤというススキのような植物で作られた茅の輪(ちのわ)を通り抜けると無病息災ですごせるということなのですがその大きな輪がたたずんでいる姿は迫力あります。

 

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*ドドーンとたたずんでます

去年、近所に貼られているポスターを見て行く事にしたのですが、きっかけというのが確か仕事でちょっとバタバタしていたからだった...記憶があります。

今年も会社の仲間と私の2人で行ったのですが、彼女はいろんなトラブル続きで半ば真剣な面持ちです。この時期、篠原紙工は何か運気が下がる時期なのでしょうか??(運気のせいにしてはいけませんが)

神社に行くと去年同様、多くの方々が既に茅の輪をくぐるために並んでいました。くぐる前に神主さんが紙吹雪のようなものを私たちにふり、鈴のようなもので シャリン、シャリン と頭の上から音をふりかけます。

 

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全体で1時間くらいかかるのですが並んでいる間、一緒に行った彼女とは最近仕事で起こった出来事は話ましたがそれ以外はペラペラとお喋りするわけでもなく落ち着いた雰囲気の中、輪ををくぐる順番を待っていました。

 しばらくすると、ふと彼女が先ほど神主さんが振った鈴の音に対して『良い音でしたね』と小声で言ったのが印象的でした。私もそう思っていました。

 

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*日頃忙しくしていると沈黙とは無縁..かもですね

 誰かといるけど無駄に喋らず一緒に沈黙を楽しむ時間というのは思いのほか心地良いときがあります。沈黙でいたからこそその鈴の音がよく聞こえたし、相手との程よい距離感があるから音を内面で感じられる余裕も持てるのではないでしょうか。

 

 

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*ミニ茅の輪作り

 場合によってはその沈黙が失礼な時も多々あり...現実はその方が多いと思います。

相手との会話を続けようとすることは大切ですが沈黙をうまく使い、楽しむような事をするのも人間関係を豊かにする一つだと思います。お喋りがそんなに得意でない私の都合のいい考え方かもしれませんが。

 この神事での鈴の音は(鈴でない可能性もあります…)とても繊細な音でした。このような音をいいと思うような心の持ち主の彼女ですから何か気づきもあるはず。と思いながら今年も作ったミニ茅の輪を入り口に吊るしました。

 

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 *壁に貼付ける事ができづ...吊るし状態、神様ごめんなさい

 

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ちょうど良い手作業量

 梅ジュースを作りました。

去年は梅酒を漬け、いよいよ皆で味わう予定なのですが、お酒を飲めない人も結構いることに今更気づき、今年は梅ジュースにもチャレンジしてみることにしました。

 

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コクがあるお砂糖の方が好みなのでその延長できび砂糖で作ってみる事に。

 

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 セミナーの最中にキッチンで 4Fスタッフの藤山さんと準備開始。

お水に漬けておいた梅のを取り出し、ヘタの部分をくるりと竹串で取り1つ1つ丁寧にお風呂から出た小さい子供をタオルで拭いてあげるように梅を拭いてあげます。その時も梅の良い香りがします。

 「セミナー中にこういう手作業イイな。」と藤山さん。

 

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 ふと彼女の言葉で考えたのは日常のちょっとした手作業は人間にとってやはり必要なこと、というより喜びを与えてくれる仕事なのではないか?

台所で空豆の皮をむく作業が楽しい、さやえんどうのスジをとるのが楽しいとか。その作業が食べたり飲んだりその後の楽しみになる物なら作業の楽しさは増すはずです。

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そして必要な量だけ自分の手で作るということもその楽しさを引きつける重要な点な気がします。

こういった作業が毎日超大量に、なんてなると.....「こんなやってられない」

ちょうどいい量だからこそ、ほどよく楽しいと思える...のでは...。

 

量産の世界にいるせいか、そんなことを考えてしまいました。梅酒工場だったらどうや作っているのだろう、そもそも季節物の梅が1年中あるって…すぐ物は手に入る世界に住んでるのにその裏側の事は知らない事だらけです。

 

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*虫?っていわれた

 工場で作られる梅ジュースや梅酒も美味しいけど、自分で調達して、作り方調べて、しかも梅と砂糖の化学変化の工程を見られるのはとても創造的。

作ってその場ですぐ口ではなく、時間を置いて待つ。この「時を置く」という工程があることでグッと魅力が増します。

時間は目に見えませんがこういう変化を見ると何事も毎日刻々と変化という事は起こってるんだろうな、と改めて思い知らされます。自分は果たして良い方向へ日々変化しているのでしょうか…。

 このブログを書いている最中も社員が梅ジュースの瓶を眺めて「もう液体になってきてる!」と観察してくれています。

 日々量をこなし、多忙な製本工場の中のささやかな楽しみになれば幸いです。

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*約1週間後の梅ジュース 

 

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