今年はやめよう。梅シロップ。
2015年くらいからかな?
なんどもこのブログにも書いてるのですが、
私は会社では梅酒をつけたり、梅シロップを作っています。
よく一緒に仕事をしているAllrightさん達が梅酒やシロップや梅干しまで!
作っているのに影響されて始めました。
心動かされちゃっかりマネしました。
Factory 4Fの場合は梅酒による社員交流がメインで始めました。
当時は梅酒好きな方も多かったし。
それから数年....。
会社内の人数も減り、
今年は昨年の梅酒もシロップも残ってるし、
作るのをもうやめよう。と決めました。
なので昨年作った梅シロップを社内に置いて
『各自ご自由にどうぞ』としたら、
あっという間になくなりかけていました。
そして暑い日には打ち合わせに来るお客さんに
(手作りとか何も言わず)出したら
帰る際に「これ美味しいですねー」と何度か声をかけられ、
単純に嬉しく、また作ろうかな....。
と心動かされてしまいました。
それはいいのですが、、、
時期は6月末。
私の記憶だと、
近所のスーパーからはそろそろ梅がなくなります。
悩んでる暇はありません。作るならさっさとやらねば。
焦ってその日の仕事帰りにスーパーに駆け込むと
少し黄色くなっていましたが幸いにも青梅を発見。
ひと安心。
翌日は土曜日。
朝一で会社に来て、黙々と梅のヘタを取り、
梅シロップを作り始めました。
旬なものって本当にあっという間です。
『まぁいいや、また後で、』なんてしてたら、
あっ!という間に
梅のシーズンは終わってしまいます。
これって自分の場合だと、
あれをやろう、これはやめよう、
と次々と思考は巡るもののいつの間にか
『まぁ、いいや、今後で、』
で結局やらない。
やめられない。
私はいわゆる旬な時(思い立った時)
をたくさん逃しているんだろうな....。
なんだか今年の梅シロップ作りは教訓めいたことを
遠回しに教えてるような気がしました。
思ったら即行動でやった方が、後から得られる
報酬はたくさんあるのに、なんでこうも人は(私は)
行動に移せないのだろうか?
シーンと静まる朝の工場。
梅と対話しながら? そんなことを考えてました。
すると、会社で一番若い女性の社員が出勤してきました。
この日は工場だけは仕事が入っていました。
まさか朝一誰かが梅仕事してるなんて思いもしないでしょう。
『...おはようございます。誰がいるのかな...?と思いました。』
実は、私がやっぱり『今年も梅シロップを作ろう。』
と決心させたのはその彼女が瓶から梅を取り出して
おいしそうに食べていたから。
その姿が私にはとても可愛らしく見えて。
『他者が喜んでくれるから』
というのは人(私)を即座に動かすようです。
T
手を動かす製本ワークショップ in 多摩美
製本屋のワークショップ
ディスカッションの次は
手を動かす製本ワークショップ。
今までの経緯はこちら
No.2 本について。話し合う/多摩美術大学 - 4F Blog
No.1 製本会社だけど、手を動かさない思考のワークショップ (多摩美術大学) - 4F Blog
やっと製本屋らしく、
篠原紙工の新島龍彦氏Tatsuhiko Niijima Portforio
のアイデアで授業が進められました。
前半は基本を学習。
白い紙で、
ジャバラ綴じ
冊子綴じ
三つ目綴じ
3種類の基本の綴じ方を行ないました。
そして後半は応用編。
5枚配られた紙を
•1度だけ折る
• ハサミやカッターで切るという加工を入れる
この条件をもとに各自、同じ折り、同じ切り方
をしたものを計5枚分作ってもらいました。
そしてここからはちょっとサプライズで
学生さんには事前に伝えてません。
同じ机の人同士でその折って切った紙を
交換します。
なので自分の手元には1枚は自分で折って切った紙、
その他4枚は同じ机で一緒になった他4名が
折って切った紙が手元にきます。
それを前半に習った綴じ方を応用して繋ぎ合わせ、
本を作る。というワークショップです。
5枚の紙を綴じ合わせる際に、自分の「なんか好き」という感覚
を中心に制作してほしい、と新島氏。
紙と紙を重ね合わせた時の色の配色感がいい
この開いた時のこの角度から見るとイイ
開く前と開いた後の違いが好き
右ページと左ページのこのシンメトリーが好き、
などなど...
そういう部分を意識して作ってみてくださいと伝えました。
まさにパーソナルな「好き」という感覚を
押し出す授業です。
皆さん黙々と、切る作業ではまるで切り絵のように丁寧にしている
学生さんもいました。
講評の時は自分の作った本を他の学生さんにどこが良いと思って
作ったかを当ててもらうような形にしました。
皆さん頭も心もフル回転で講評をしてくださいました。
*学生の作品①
この
「なんとなく好き」
って感覚に注目したいのですが。
意外と自分の「なんとなく好き」って
自覚しにくいのではないでしょうか?
(惰性ではなく)知らず知らずに選んでるモノ、
色、気分が良くなること、
心地良いから、好きだから
選んでいることに気づいていないという感覚。
それは日々の忙しさだったり、考えるチャンスがなかったり、と
理由は色々あるとは思います。
*学生の作品②
でもこの
「なんとなく好き」って、非常に大事な感覚で、
日々の「なんとなく好き」の感覚をキャッチして積み重ねていけば
自分が今後やりたいことさえも見つかる気がします。
「なんとなく好き」から始まり、考えて、調べて、
行動していけば、やってみたい
ことにも繋がり、学生であれば、
自分の表現方法や作品の方向性も決まるのではないでしょうか。
*学生作品③
学生でなくとも、社会人でも自分の本当にやりたいこと
を見つける時にはこの日々の「なんとなく好き」がヒント
になるのだと思います。
ワークショップを担当した新島氏も
紙が好き、本が好き、という
感覚を信じて今に至るというような内容を
学生さん達に最後話していたのが印象的でした。
私自身も今まで、結局なんとなく「好き」だとか「良い気がする」
というものすごく曖昧な感覚を頼りにしてきましたが、
今のところそれに従ってきた道は間違っていない気がします。
時々、先の不安や、このままで自分は良いのだろうか?
というループにはまる時がありますが、そういう時こそ
自分の立ち位置の点検時期として、自分が好きなこと、
気分が良くなること、気になることに注目して、小さな
チャレンジを日々しています。
2週に続けて行なった多摩美でのワークショップ。
学生さん達の最終的な作品提出で何か変化が表れる
と嬉しいです。T
本について。話し合う/多摩美術大学
2週にかけて多摩美術大学でワークショップを行ってきました。
『パーソナルパブリッシング』という自分でオリジナルの本を作る授業。
数年前から多摩美では製本ワークショップの枠を頂いているのですが、製本屋として初の試み、ディスカッション形式。
(なぜに、製本屋がこんなワークショップをすることになったかは前回のブログ
をご覧ください。)
*前回のブログ↓
「私にとって本とは何だろう?」
「どうしてパーソナルパブリッシングの授業を受けようと思ったのだろう?」
「私にとって本は中身?それとも本というその物として興味ある?」
「最終的にこの授業を受けて何を得たい?」
など、ちょっと一言では表せられない質問を投げかけてみました。
当日は約30名近くの学生さんが集まり、椅子を円形に並べたのですが、思ったより大きな円形で…少し緊張でしたが、始まると自分の感覚に任せ、学生さん一人一人に話しかけるつもりで楽しむことができました。
印象に残っているのはディスカッションで他者の意見を聞いているうちに自分は本の中身というより、紙、触り心地、印刷の匂い、そういうことの方が今は興味ある、ということに気づいた。という学生さんがいたこと。
私自身のこの授業の目的として、学生さんが話し合い、他者の意見を聞くことで自分自身の考えが浮き彫りになって自分自身を知るきっかけになってくれたらいいな、と思っていたのでとても嬉しい瞬間でした。
本とは情報を文字や絵を用いて記録したもの、と私はざっくり捉えているのですが、
どうしても紙でなければならないの?
石やはたまた椅子の上に!情報を書いたものは本じゃないの?など、
いろんな意見が飛び交いました。
私のざっくりした定義の中には「紙でなければならない」
とはなかったのですが、かといって石や椅子に書かれたら、
本とは感じられないだろうなぁ、という自分がいました。
でも本っぽい形(束ねて綴じてある)をしていたら、ガラスだろうが、石だろうが、
木材だろうが、本と言ってしまうかもしれない….
なんとも自分のあやふやな本に対する定義にも気づかされ、途中、考え込んでしまいたくなるような場面もありました。
*私たちの学生時代の作品も持って行きました
ある生徒さんはお母様に「本は五感で楽しむものよ」と言われてて育ったそうです。なんと素敵な。
ちょっとだけ、話が飛びますが、
私もここ最近、五感って思う以上に大切でしかも鈍ってるんじゃないかな?なんて思うことがあり、会社での休憩時間のお茶の入れ方に注目してみることにしました。
茶葉からお湯を入れて葉が開く様子を見て楽しみ、蒸らしている際の香り、茶器の温かさ、味わい、またそれを美味しいと思う感覚など。社員とその時間を共有しています。大変地味な、しかもゆとりが無いとできないことかもしれませんが大事だと思っています。
彼女の意見から本、書籍だってそうした楽しみがあっておかしくない、と気づかされました。なぜなら、私は完璧に本は形よりコンテンツ重視なので私はこれから読む本は全て電子書籍でいいかな〜。
なーんて思ってkindleを使っていたのですが、ここ最近、電子版だと「読んだ」という実感が何となく薄いような気がしてならないのです。それは私の読書法の問題かもしれませんが...。
なのでまだ、紙の本なのか、電子書籍なのか、行ったり来たりの状態です。
しかし多摩美のワークショップ以降は電子版がでている書籍にも関わらず、なんと!紙の本を買っています。実は私自身が「私にとって本とは何なんだ?」という問題に直面し、彼らとのワークショップで一番影響を受けているのかもしれません。
次回は手を動かす実習ワークショップの様子を書きたいと思います。T
10周年!印刷のいろはフェスタ2018
先週「印刷のいろはフェスタ」に行ってきました。
想像以上に人は多く、印刷加工連の仲間もワークショップで忙しそう。
今年は10周年ということもあってか、ポスターはきっと誰もがどこかで見たことあるであろうイラスト。イラストレーターの田代卓さんによるもの。
チラシを頂いた時に失礼ながら名前はパッと出てこなかったけれど、あっ、このイラスト知ってる、子供の頃によく見たことある!いろはフェスタにぴったり。と思わず心で拍手してしまいました。
私にとってはどこか懐かしいイラストです。
*これが窓全面に貼られていてインパクトありました。↓下の写真のように...
いつも思うのだけれど、いろはフェスタは子供の来場者数が高そう。それだけ近所の方々に認知されているということでしょうね。
この子供達が大きくなった時にこの会場のことをどう思い出すのだろう…?これが印刷会社で行われたお祭りだということが思い出せるのかな?そんなことを思いながらフラフラ歩いていました。
*このように.... 窓全面に
そして物販はもちろんのこと、会場は子供のお客さんも多いからか、東郷清丸氏の(歌のお兄さん風?)の歌もあり、盛り上がっておりました。
*セロファンのようなものにイラストが印刷されてました。
好きなだけカットできる!子供もおそらくお母さんも?嬉しいはず。
各ご家庭で「子供の頃、あなたあの近所の印刷会社のお祭り好きだったのよ〜」
なんて会話が未来でされていたら素敵ですよね。
でも、それって10年、20年と続けてこそ個人の思い出に残るのかもしれません。
*お子様の列ができていました 。カワイイ。
私がこのイベントに初めて行ったのは2014年の2月。
そこで運命的にも友人に4-5年ぶりに再会して、その友人の紹介で人が繋がり、縁あって仕事にも繋がり、篠原紙工に入社しました。それくらい、私の人生に大きなチャンスを運んでくれたイベントなのです。
インターネット上の情報でたまたまイロハフェスタの広告を見つけたのですが、当時の私は印刷や紙のことはほとんど知らない素人。でも製本の世界をどうにかして探すぞ、と意気込んでいた最中でした。
*印刷加工連の商品もひっそりと
そんな人が「楽しそう、これだ!製本や印刷のこと知らない私でも気軽に行けそう!」と思わせる イベントって主催者が純粋に優しく印刷の楽しさを多くの人に伝えたいという気持ちが大きいのだと思う。(イベントを運営するのは大変でもね。)
今まで何度か印刷のイロハフェスタでは参加側にもなったり、遊びにも行ったけれど、いつもそういう印刷や紙加工の入り口を開いてくれている良いイベントだなぁ、と思います。
今年は10周年という私の色眼鏡?もあるのかもしれないけれど、全体が成熟されてる気がしました。これからもオープンで多くの人をつなげるイベントであって欲しいなと思います。そしてありがとう!T
印刷加工連、海外からのお客さま
先日、台湾からお客様をお出迎えいたしました。
篠原紙工もメンバーである印刷加工連 経由のお客様で、東京で「ニブンノ」という、デザインオフィス、ギャラリー、ショップ、そしてホテル!も兼ね備えた施設を運営している方々と台湾でデザインやディレクションをされている方々、計5名が工場へ遊びに来てくださいました。
NIBUNNO https://www.nibunno.com/
ニブンノさんは日本と台湾を繋ぐ活動をされていて、私たち印刷加工連が台湾へ視察に行く際に色々とお手伝いをしてくださった方々でもあります。
今までも何人か海外からのお客さんを工場で案内したことがありますが、皆さん一つ一つの工程や日本の紙の質の高さに驚かれたり、私たちにとっての常識が一歩国を出た方々からはものすごく質の高いものに見えたりするようで、改めて自分たちのことを知ることができるなぁ、といつも思います。
印刷加工連はここ最近、少しづつ海外も視野に入れて活動し始めています。
きっかけはこちらから働きかけたというよりかは徐々にメールでの問い合わせが増えてきて仲間内でも海外も視野に入れていいのでは?という流れ今に至ります。「海外進出」と聞くと色々乗り越えなくてはならないことがたくさんありそうと思っていましたが、現実はその通りで。笑
お客さんからのお問い合わせ対応、見積もり、出荷、という基本はなんとかこなしている、というのが現状です。
*ノルウェーからデザイン専攻の学生さんが来た時もありました
海外対応は私が担当させていただいているのですが、個人経営の小売店のオーナーさんとのやり取りがほとんど。皆さん、印刷加工連の商品にすごく惚れてくれているのが最初のメールで伝わってきます。
そのメールのやり取りをするたびに、私たちの価値を分かってくれている人が国外にもいると思うと本当に嬉しくなります。
海外とのやり取りの代理店等を使えば、ビジネス的には楽になるのかもしれませんが、お客さんと直にやることで得られる喜びは大きく、色々と間違いをしながらも今後も直接取引できるようになれたら、というのが理想です。
日本の製品やその質の高さは注目されていますが、印刷加工連としては「日本製」以外に何の価値を商品に組み込むことができるだろう?と考えています。品質が高いのは当たり前の基準として、その他にどんなプロモーションができるのか、そして購入してくれる人、使う人にどんな「素敵なこと」を提供できるのか。
まだまだ、その段階ですが、試行錯誤しながらも印刷加工連の活躍の場を広げていきたいと思います。T
製本会社だけど、手を動かさない思考のワークショップ (多摩美術大学)
Factory 4Fでは毎年5月に多摩美術大学からワークショップの依頼を頂いております。ありがたいことに今年で4年目。
「パーソナルパブリッシング」という授業で、通常の本という枠に捕われず、より自由な発想と創造力で本を作る、という内容。学生さんは1年生から4年生、院生、聴講生も含め学年学科も様々です。
初年度は紙1枚を折って切って本を作るという内容で私が担当。その翌年からは篠原紙工で手加工担当であり、造本家として活躍もしている 新島 龍彦を Tatsuhiko Niijima Portforiow中心に、「ジャバラ綴じ」「冊子綴じ」「糊とじ」と製本の基本をその後の制作にも応用がきくようなシンプルな内容で2年間授業を進めてきました。
今年もそのやり方で、「造本家 新島龍彦の授業」として全てをバトンタッチしてもいいかも?と思っていたのです、
が、、、
多摩美の講師の方々から生徒の最終制作物に変化があまり感じられず、少しワークショップの内容を変えてもらいたい、との依頼が来ました。
お話を聞いていると、学生の創造性があまり見られず、なんとなく課題を提出してしまっているのかも?というように感じられました。
うーん、けっこう考えさせられるお題です。
*学生さんに事前に質問を投げかけるため、三つ目綴じで質問集ノートを手作りいたしました。
思考の整理、自分が何をしたいのか、を理解することは学問においても仕事においてもこれから生きる上でも非常に重要な部分。
篠原紙工のメンバーともこういう...答えの出にくい話はよくしているのですが、話すことによって少し思考が整理されたりして次に進めることがあります。
この感じが多摩美でも出せないかな?と思い、今年はディスカッションと手を動かす実技と2つのワークショップを行なってみることにしました。製本会社だからといって手を動かすだけがワークショップじゃないよね、という考えをもとに。
とはいえ、ディスカッションってどうしよう.....だったのですが。
いくつかざっくりしたアイデアから仲間に伝えていくと少しずつ形になり、自分も新しいアイデアが出てきたりして、
考えは人に話した方が良い、というのはこういうことか。と実感した良いミーティングができました。
*自分にとって本は中身?それとも形が好き?仲間同士でも色々考えが出てきました。
篠原紙工では「疑問を持つ」ということを一つ大事にしていて、これって仕事以外でも大事なことだな、と思うことがよくあります。
「OOがこの機械でできないのは何故だろう?」「何故、お客さんはこういう形にしたいのだろう?」と、「なぜ?」と問いかけるのは、、、
答えが簡単に出ず、立ち止まって考えなければならない作業なのでけっこうキツいですが、常に自分に問いかけるのは自分をより良く生きるツールになる気がするのです。
多摩美の学生さんにも「なぜ、このパーソナルパブリッシングを受けることにしたのか?」「この授業を受けてどうしたいのか?」「そもそも本とは何だ?」
と本質的な質問を投げかけて考えや意見の交換ができればきっと制作への取り組み方も変わるのではないか…?ということを期待をして、私達も準備しています。
*チクチク針と糸で、質問集作り
人の前で意見を発言したりすることが苦手な人も多いかもしれないけれど、この授業をきっかけに出会った人達のコミュニケーションを楽しみながらこの時間、この空間にいるだけでも刺激されるような授業を作り上げてきたいと思います。T
「包む」の本質を考える。イベントのお知らせ。
こんにちは
本や紙加工にまつわる少しマニアックなトークサロン「本をめで隊」のお知らせ。
5月15日(火)19:00~21:00 Factory 4F (篠原紙工4階)
本をめで隊vol.7『 つつむ 』〜 つつむの本質をさぐる 〜 - connpass
今回のテーマは「つつむ」
*キャラメル包みの梱包物たち
今までとはちょっと違って本から少し離れますが常に紙と仕事をしている製本会社やデザインに携わる方々の視線から「つつむ」ということを考えてみます。どなたでもご参加できますのでお気軽にお越し下さい。
さて、
製本会社で「つつむ」ということはとても身近です。
仕上がった冊子本を50部、100部、等々、その仕事の内容によって数も変わりますが、
工場を見渡すときれいに梱包されたものが積み重なっている光景がよく見られます。
キャラメル梱包されたものを見ると留めてあるテープの長さや位置まで、ほぼ一緒にできている...という社員もいます。
積み荷姿が美しい
どんな仕事でも丁寧さって地味なところににじみ出てきますね。
*これは私達が梱包に使うために購入するクラフト紙、これもどなたかが、機械が?梱包しているのですね
梱包して重ねて、出荷、という最後の仕上げ作業。一見単純にも聞こえますが、紙で包む際の力加減でぴしっと包めるかどうかも違いますし、スピードも必要、でも荷崩れしないようにしっかり、と要求されることは多いのです。
しかも物によってはふんわり梱包の方が良い場合もあるし、それを見極めるのは人であって、その人の仕事ぶりが見えます。
*積み重ねた後はラップで巻きます。これは微妙に角が丸い形で梱包されています
私も実際に現場の仕事をしていた時は自分のヘタクソな梱包に残念な思いをした記憶があります。これをできるようになるまでどれくらいかかるんだろう…
なんて思っているうちに工場の仕事からは抜けてしまったので、現場でサッサと梱包する人を見る度に尊敬の気持ちがわきます。
包む作業って小さな世界を作る、秩序立つという感じで包んでいる本人の気持ちもすっきりするのではないでしょうか。最後のまとめ、これまでその仕事につぎ込んできたエネルギーをも無意識では入れ込んでいるのかもしれませんね。
だから梱包されたものを開けるときってワクワクで嬉しいのかもしれない....!
このイベントでどんな会話がなされるのでしょうか?
「つつむの本質」哲学的なテーマにも聞こえますが、梱包物は私達の日常に溢れています。このトーク以降、皆さんのまわりの包まれているものへの見方が変わるかもしれません....!
そんなちょっとした日常の変化が楽しめるようなトークサロンになれば良いなと思います。T
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