木活字で活版印刷

紙加工工場、オフセット印刷、活版印刷の3社を巡る『大人の社会科見学ツアー』ラストは渋谷にある活版印刷のPrintworks Studioでした。

渋谷の真ん中、いつ来てもオシャレな空間。オーナーの長谷川さんが印刷の原点、歴史を解説し、久々講義に出席した気分になりました。その後はテキンを使った活版ワークショップ。あらかじめ模様が入っているコースターに鳩の空押しと木活字を使ってリングノート制作のワークショップです。

 

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お客さんの様子を見ているうちに私も参加したくなり、列に並んでしまいました。その間に何の文字を組もうか考え、一緒にいたALL RIGHTの杉田さんと盛り上がり、仕事なのを忘れていました。初めて木活字を見ましたがおもちゃの積み木みたいでまるっこくて愛らしい。古い物の感じが出ていて風合いも良し。どうして古い物って心を動かすのでしょう?

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時間が過ぎるのがとても早く、あっという間に21時、予定されていたトークは行う事が出来ませんでしたがお客様はそれでも満足していただけたようでした。

お客さんが帰った後にメンバーで打ち上げと今後のイベントの話をしました。そこで出た言葉で印象的だったのが「工場で作るのだから1個だけキレイな物ができる、のではなくてがっつりプロ級の物ができるのが良いね」と言う言葉でした。 

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そうなのです。1個や2個作る手作業ワークショップも良いですが工場なのであればそこで明日からでもすぐに使えそうなモノを作るワークショップというのがあればきっと面白いイベントになることでしょう。(例えば名刺がっつりその場で作ってコバ塗りも含めて、とか)社長3人も集まれば面白いアイデアはたくさん出てきます。真面目な会議よりリラックスしてる方がアイデアは出やすいというのはこういう事だなぁ、なんて思いました。

話は広がり、海外に進出する話や文具業界の裏事情など、など、興味深い話は尽きません。お金だけでは計れない埋もれた価値がこの世にはたくさんあるはずです。自分達の作っている物の価値を自ら発信することがより大事になることを改めて学んだ日でした。きっと印刷や紙業界だけでなく、どの業界も同じようなこと感じ始めているのでは...?でもこの3社が集まれば楽しく新しい価値観が作れそうな気がします。

 

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 *写真では見えませんね。コースターにうっすらハト。(macaroni) pie!

 

Factory4F タブチ http://factory4f.com/

 

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