NHKの番組「ひるまえほっと」に出ます

先日、NHK 総合「ひるまえほっと」(月曜〜金曜 午前11:05〜11:54 放送)という番組が取材をしに来てくださいました。

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平成から令和に移り、紙幣も変わるということから番組が印刷業界に注目。

番組の内容は日本の最新印刷技術の紹介だけでなく、デジタル化が進み、紙媒体の商品が減っている中おもしろいアイデアと創意工夫で製品を生み出している印刷会社にもフォーカス。

 

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篠原紙工は製本会社。

どうやって、篠原紙工とNHKがつながったか?

 

みなさん「大喜利印刷」はご存知でしょか?

実は篠原紙工はこの「大喜利印刷」という

Twitter上で誰かの紙や印刷にまつわるつぶやきに全国の印刷屋さんがこたえる、というユニークな企画に参加しており、社内では何だか良く分からない謎プロジェクトが動いているね、くらいだったのですが、

NHKの方々はまさにこの「大喜利印刷」を見つけその流れで篠原紙工に電話で問い合わせてくださり、テレビ取材が入る事になりました。

oogiri-insatsu.com

 

篠原紙工の工場での仕事の様子、紙加工の魅力、大喜利印刷に参加しての変化、などインタビューを受け、撮影は2時間くらい?したような記憶がありますが、

きっと放送されるのはほんの少し。この特集コーナーも15分枠のものらしいので、一瞬だけかも?

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しかし!NHK総合で紙業界のことが少しでも紹介され、全国に放送される事は嬉しいことです。

もしこの時間帯で見れる環境であったら是非ご覧ください!

録画予約でも!T

 

 

■番組情報

5月15日(水)午前11時05分~正午  https://www4.nhk.or.jp/P2542/

『ひるまえほっと』NHK総合テレビ 1CH、関東甲信1都9県エリア 

(番組後半の11時30分以録画の際は番組表が前半・後半で分かれておりますのでご注意くださいませ)

 

 

www4.nhk.or.jp

 

片付け マインドセット

4月になり篠原紙工では4人の新しいメンバーも加わり心機一転。

ずっと気になっていた倉庫の片付け。(きっと他のメンバーもそのはずでは...)

ついに時間を作りました。

 

篠原紙工の4階倉庫には今までの手がけてきた本やチラシ、冊子、その他にも

仕事に使う道具、文具の在庫、部材、生活消耗品、梱包材、、、、、

あぁ、このまま書き続けるだけでこのブログが終わりそう...。

 

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ダンボールが身近な仕事仲間のため、つい箱に入れてしまい、結局何が入ってるかわからず数年...

ということも。今あるモノが見えるという状態だとベスト。
 

 

これらのモノ達が場所を埋め尽くしています。

営業メンバーの "いる / いらない" の声を得ながらコツコツ、現在進行形。

 

私は片付けや掃除はわりと好きな方で苦行ではないのですが、

会社の大量の制作物やモノ達に囲まれていると時折、途方もない気持ちに襲われます。

片付けをしながら、過去の仕事を思い出したり、自分が入社する前の篠原紙工のことを

想像したり....。

 

商業冊子の内容を見てこれがどんな人たちの手に渡ったのだろうか?など考えながらつい冊子内容の写真や文章を読み入ってしまったり(個人宅で例えると捨てるマンガをつい読み込んでしまうような...)

片付けをしながら思考は忙しく、エネルギーはかなり吸い取られます。

あぁ...始めたのは良いけれどこの片付けは着地するんだろうか、と弱気にも。

 

会社のモノなので自分判断で勝手に捨てられませんが、それでも強く私が主張したいことは片付けってモノをまずは捨てない限り何も始まらないということです。

 

これは引っ越しが多かった私の経験から学んだことです。

(情けないかな引っ越しのたびに何度自分とモノと向き合ったことか...。)

 

捨てずにただモノを移動してキレイに並べ直すのは片付いた"風"になっただけ。

全体の量を減らさない限り、時間と共にモノは溢れかえり、片付けたはずなのになんだかスッキリしない....と振り出しに戻ってしまいます。

 

実際に篠原紙工の倉庫にも不必要なモノはたくさん発掘され、

製本を依頼してくださったお客様や協力会社さんたちに感謝の念を心で伝え

本や冊子たちをおさらばしたところ(涙)

モノが無い空間ができました。

 

その空間を見ると心が洗浄されたような気持ちになり、

その何も無い棚を見てしばし浸っていました。

 この何も無い空間こそが大事なんだろうなぁ...すっきり、心地よい....と。

 

情報やモノに埋もれている方が普通の現代ではこの気持ちになりにくいかもしれません。

だからこそ意識的に日々マメな片付けは取り入れたいものです。

 

何もない空間、いわゆる目から入る情報が少ないということは余計なことを考える必要がなく、その結果、気持ちも落ち着くのではないかと私は考えております。

 

 

とはいえ空間があるとつい埋めてしまいたくなるのが現代人の習性のよう。

仕事をしていれば、生活をしていれば、(生きていれば)

モノはまた増えます。

 

特に、篠原紙工は大量生産の現場。

モノが増えるのは簡単。

片付けをしながらあとはこの片付けの習慣をどう続けていったら良いだろうか、

そんな次のことを考えています。

 私一人の問題ではないのでなんとか周囲の仲間とこの考えを共有しないといけません。

 

片付けは一度したら終わり、ということはなく延々と日々続くもの。

誰かがその空間を管理をし、その時々に応じたメンテナンスをしなければならない。

生きていく上でのひとつの基本仕事のようにも感じます。

 

ただ、一生関わっていく片付けという仕事があるのであれば、その時間の割合はなるべく少なく済むようにしたいものです。

会社でも個人の生活でも。

倉庫片付けの日々はまだ続きます。 T

 

篠原紙工のお昼の時間

みなさんお昼ってどんな風に過ごしているのでしょう?

私たちはここ最近、実験的に木曜日にカレーを作っています。

 

篠原紙工では1階、2階、4階と各自好きなように好きなところで食べていますが

今月初め、普段は2階で(または公園)過ごしている山田くん(PUR担当)が

「3月から時々お昼は4階で食べようと思って、」と上がってきました。

 

たわいもない話の流れから私が半分冗談で「毎週木曜はカレー食べるとかやってみたら面白いかもね。」と話した途端、彼のハートに何かが突き刺さったのか?

「いいですね!やりましょう!」と。

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*PUR&断裁 山田 歩くん です。

 

できれば料理する人が毎週変わればベストなのですが、さすがに現場の仕事を抜けることはできないので、どうなるかな〜?と思っていたのですが

山田くんはスケジュール管理しているスタッフと相談してカレーを作る時間を確保したようで、第2回目のカレーの日は彼が作ってくれました。

 

 

人はやってみたい、と思うことはどんなことをしてでも自分から動くものですね。

 

私は現場の仕事との両立を心配して何度も「お昼、できそう?」なんて言ってしまいましたが、「大丈夫です、やります。」とサクサクと進めてくれた彼の手際の良さに感動しました。

 

お昼は一人になりたい、ゆっくりしたい、スマホでニュースやゲームをしたい、など人それぞれの時間でもあるので、ゆるーく楽しいことが時々できればいいな、くらいには思っているのですが3回!は続けることができました。

 

3回目の時、ふとテーブルに並ぶ人々とカレーを見て、

なんだかとても美しい!

秩序立っている!

白いテーブルに白いお皿で並ぶカレーたち。

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普段も4階では何人かでお昼を食べているのですが、なぜだかカレーの日

会話もより自然に出てる気がします。

同じものをみんなで食べる行為には想像以上にコミュニケーションが円滑になる効果があるのかもしれません。

(同じ釜の飯を食う、とはこういうことか?)

 

それだけでなく社内で誰かが作る、良い香りも漂う、みんなが集まってくる、

これも人の心を和ます効果があるのだろうな、と思います。

 

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ひとまず3月は続けよう。

約束したからには今週も誰かが作る....はずです。

 

木曜日の午前中、篠原紙工へ打ち合わせに来るお客さん、

カレーの香りがする空間になると思いますが、おゆるしくださいませ!T

働き方改革関連法は意識改革の小さな一歩

 

週末、テレビのニュースで来月から施工される働き方改革関連法にまつわる話が耳に入ってきました。内容は有給休暇の義務化について。

パートやアルバイトを含め従業員に有給休暇を5日以上取ることがすべての企業に義務付けられ、違反した場合は罰則として会社が30 万!を課されるおそれがあるとのこと。

そしてこの法案において中小企業の経営者からの相談が相次いでいるという情報が流れた途端.......テレビの画面はなにやら見慣れた風景が映りました。

印刷や断裁をしている現場のシーン。

 

そのニュースではある印刷会社の経営者さんを例にこの法案についての問題を取り上げていました。この義務化に会社として対応仕切れないおそれと不安があるようでした。

「一人当たりの労働時間を減らしていくという考えもあるけれど中小企業は難しい。休みを取らせたくても人材が足らず、仕事が回らなくなる。」

何より一番の問題は急な印刷物のデザイン変更や入稿の遅れなどに対応しなくてはならず計画的に仕事が回らない、休みが取れないという深刻な問題があるようでした。

 

このような問題は印刷業界に限らないようで、このニュースではあるシステム開発会社も例に取り上げられていました。

この会社ではひどい時は営業さんが1人で30件も抱え込まなければならず、休みを取る余裕が全くできず、その上こちらも先方の内容変更などで振り回されることが多々あったようです。

これを改善するために、1案件につき社員数人で内容を共有し代わりができるようにしたこと。そして振り回される取引先とは仕事をしない、と社長さんが決断したとのことです。

このシステム開発会社の社長さんは「結果、お互い大切にし合える会社さんだけが残り良かったことの方が多かった。」とコメントを述べていらっしゃいました。

 

数多くあるニュースの中の一つ、とはいえこの法案で悩んでいる中小企業の代表として印刷業界が出ていたのはちょっとショックでしたが、このニュースの中には印刷会社だけでなくその前後全てに携わっている会社との関係性、連携が大きな問題のように見えました。

 

まさに篠原紙工でも内容や予定変更は日常茶飯事、この印刷会社さんが悩んでいる問題は私たちにも関係することです。

弊社で予定管理をしているスタッフも「また内容が変わってしまった....。予定を組み立てても崩される繰り返しで何やってるのか分からなくなってくる...。」と涙を流しよく落胆しています。私もそれを聞くたびにこの問題はどうやって軽減することができるのだろう、と頭を抱えてしまいます。

 

先に出たシステム開発会社さんのようにに『取引しない』という決断はとても勇気が必要だとは思いますがそれくらい『自分たちのやり方』というのを表に出していかないと結局のところ疲弊ばかりして最終的にはうまくいかなくなるのかもしれません。

有給休暇の義務化、ということを通して各企業の努力だけでなく、印刷・紙加工業界全体こそが意識の変化をしなければならない時がきましたよ....。とニュースに言われているような気がしました。

 

もう少し広く考えるとこの問題はよく言われる国民気質の問題にまで及ぶのでしょう。

日本人の勤勉さ、相手に合わせる、上下関係を大切に、そして調和を重んじる、この気質が日本を支えているとも言えますがもう少し....ネジを外してもいいのでは?と個人的には常に思います。

 

日本では有給休暇の消化率が約50%を切ったまま。世界的にみてあまりにも低すぎるそうです。この義務化が単に表面的に先進国のあり方として恥だから義務化に従う。

国が言うんだから仕方ない、でも現実は無理。という諦め姿勢ではなく、国が義務化というある意味、強制的な処置をする背景を今一度各企業が考えて自分達の在り方、働き方に落とし込んでいかなければならない時が来たのだろうと思いました。T

 

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*焦った時は茶を一杯飲む習慣を。
 

3月の繁忙期と孤独感

3月は繁忙期。

篠原紙工も毎晩遅くまで仕事をしています。

みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?

 

過去、私が別の会社で残業や終電帰りの生活をしていた時のことです。

心身ともに大変なのですが妙な充実感はあったようにも感じます。

しかし時折、強い孤独感や虚無感に襲われる時がありました。

とくに行き帰りの満員電車の中、このままで良いのだろうか?という問いを

何度も自問した覚えがあります。

篠原紙工にいても3月になるとその頃の自分をよく思い出します。

 

先日、私の主催する『*生き方研究室』で

『孤独』をテーマに数人で話し合いをしました。

 

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*『生き方研究室』手作り菓子 No.5 / チョコレート致死量!ブラウニー

 

 

時折内面から湧いて出てくる孤独感は一体なんなのだろう?

というところから話は始まり、

 

周りにはたくさん人がいて、仕事も表面上ではうまくいっていても

自分は本当の意味でこの会社、何かの組織、または家庭でさえも

役に立っているのだろうか?と思うと自分一人だけ取り残された気持ちになる。

 

 

パートナーと理解しあえないのは一人の孤独よりもっと孤独、

どうしようもない自分の無力感を感じると孤独が襲ってくる、

という意見も出てきました。

 

孤独というのは自分が誰にも理解されていない、相手にされていない、

愛されていない、必要とされていない、と自分で感じる時に浮上してくる

感情のようで全て自分についての悩みのように見えますが、

 

今回参加してくれたメンバーと話しているうちに

 

孤独は他者という存在があって余計に浮き彫りになってくる感情であることに

気づきました。

孤独を考えるということは他者の存在を考えるともいえる。

人は他人と共に生きていく生き物と考えると孤独から逃れることはできない。

 

結婚したら孤独から解放されるかと思ったけど、また別の孤独感が出てきた。

という意見にも深くうなずくことができ、それはある意味自然なことなのだろう、

とも思えました。

 

『孤独は心に余裕と時間があると入ってくるから何かに打ち込んで、自分を忙しく

して考えないようにしている気もします...』という話も出ましたが、それはそれで、

そういう孤独を避けようとしている自分に気づかないのも悲しい、

というような意見も出て非常に興味深い話し合いでした。

 

 

こう見ると孤独ってなんだか嫌なものにしか見えませんが

本当はそうではないのかもしれません。

孤独と仲良く生きていくという考えも大切で、

孤独を感じるからこそ、他人のことを思いやることができる。

孤独と向き合うことで今の自分がどんな気持ちかを考えるきっかけになれ

たり、本当の意味で豊かさや心の強さを作っていく大事な要素な気がします。

 

答えの出ない話合いは楽しく続きましたが、

一人でも孤独、誰かといても孤独、人間って面倒くさい生き物。

年を重ね、社会と関わりがなくなって物理的に孤独 になったらどうする?...という

話題ではメンバーのある人が『常に好奇心を保つように心がけてれば大丈夫なのでは?』と一言。

『年を重ねても物事に疑問を持ったり、ワクワクすることにチャレンジしていれば

人も情報も寄ってくるしね、』と。単純な答えのようで非常に大切な意見です。

自分の中の好奇心をもっと意識してみようと思いました。

 

 

一つのテーマを何人かで話し合う、思いもしなかった意見や自分の心も整理されて

非常に貴重な時間です。

 テクノロジーのおかげで繋がりが簡単に持て、人生に予期せぬ面白いことも

起こるのが今の時代の面白いところ。

その一方で孤独と向き合い奥底の自分と繋がることは本当の自由を手に

入れることなのかもしれません。

 

参加してくださった方々、ありがとうございました。

 

 

*『生き方研究室』 は生きる上で考えざるおえないであろうテーマを数人で話し合う会。

哲学的なことを難しく考えずに生活に取り入れて心豊かにすることが目的です。

ご興味がある方はご一報ください。tabuchi@s-shiko.co.jp

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分軸で就職を考える学生さん

昨日はファクトリーツアー。

計2名だったのですが偶然にもお2人とも学生さん。

久しぶりに団体ではなく個人で参加してくださった方々でした。

工場を見学中2人ともゆっくり、じっくり質問するのが印象的でした。

現場のオペレーターには機械のことや技術のことよりも、

 

どうしてこの仕事に就いたのですか?

1日中ずっとこの作業してるんですか?

どんなこと考えながら仕事をしているのですか?

 

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シンプルな質問でとても興味深い問答のやりとりがオペレーター

との間で交わされていました。

 

例えば断裁のところでは、

『断裁は紙の四方をただ断ればいい仕事もあれば

案件によっては複雑だから最後の工程を考えつつ断る

場合もあってそういう時は神経使いますね....色々です。』

 

折り部門では...

『新しい(紙の)折り方などを開発したくてもつい目の前の

仕事に追われてしまってる自分がいる。でもこの会社では仕事を通して

やりたいことをチャレンジさせてもらえる』

といったオペレーターの声などもお客さんの質問を通して聞けました。

 

2人とも就職のことで悩み、考えているというところも共通点で、

動いている仕事がすぐ目の前で作られている

ものづくりの現場に興味をもち、篠原紙工に導かれたようでした。

やみくもにエントリーシートを書くことができない、

周りの就職活動の波にどうしても乗れない、という自分の声に

とても正直なお二人で私の中でとても親近感がわきました。

 

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Factory 4F のファクトリーツアーに来る学生さんは

働き方や自分の生き方を真剣に悩み考えている方が多く、

 

私も過去の自分の人生と照らし合わせながら何かお役に立てれば、

と精一杯なのですが、何せ私自身が全く就職活動をしてこなかった

人生なので、大そうなことは言えず。

 

ただ、こうしてFactory 4Fが学生さんから見て魅力的な場所であり、

働いてみたい会社に見てもらえるのは

本当にありがたいことで、

その期待通りの会社であることを目指したいなと思います。

 

ファクトリーツアーで会社を案内し、

お客さんの喜んだ様子を見るたびに

篠原紙工にはまだまだ可能性もあって変化していけるという

勇気をいただいている気がします。

 

就職活動をしていらっしゃる学生さんに限らず、

私も相変わらずいつも

『このままでいいのだろうか?』と考えてしまうタイプ。

でもこの小さな悩みと自問自答の繰り返しが

運や出会いを運んできてくれているのかもしれません。

T

 

 

雑誌 『POPEYE』 にちょっと出ました

 

篠原紙工のメンバー新島龍彦 氏 が雑誌『POPEYE』に載っていました。

テーマは『こんな仕事があったのか。』

 

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取材のことや発売されたことも聞いていたのに、

なぜだかそのことを宣伝しようとも

ブログに書こうともしなかったなんて、

なんてのんきなのでしょう.....。

   

働き方が多様化してきた時代になりつつあります。

会社勤めをしながら他にも仕事をやっている人、

シェアオフィスを使ってフリーでも集まれる居場所を持っている人、

企業側も副業をススメるところもあるようで、世の中がいろんな生き方

を受け入れ始めて面白い時代になってきています。

 

今回、POPEYEで取り上げられた篠原紙工の新島くんは

いわゆる副業...の部類になるのかな?

 

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副業というと勤務先の仕事内容と全く別の顔の持ち主、

という印象があるかもしれませんが彼の場合は手で本を作り出す、

『造本家』というお仕事。

プライベートでも本、会社でも本。

紙を売るお店でアルバイトをしていた経験から

彼に聞けばだいたいの紙の銘柄もわかってしまうほど、紙好きでもあります。

 

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新島氏はどれでしょう...。

会社での仕事と個人の仕事の分け隔てが見えにくく、

彼が会社の作業場で手を動かしているのが篠原紙工の仕事なのか、

個人の仕事なのか側から見て分からないぐらい、

彼は『本の人』です。

篠原紙工としてはそんな彼の活動を会社や

製本業界にも良い刺激になるととらえて応援しています。

(彼の活動についてはこちら↓)

about | 新島龍彦 Niijima Tatsuhiko

 

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いました!これです。普段もこのイラスト通り。

 

企業が働き方の多様性を受け入れつつある背景には、

会社が社員の一生を面倒みる、というような考えや

システム自体に限界がきているのと同時に

社員が自由に働くことによって物事を

捉える視点が代わり本業の方へ新しいアイデア

イノベーションがうまれ、その結果、会社もよくなる、

ということが期待されているのだと想像しているのですが、

 

実際、どれだけの企業が新しい働き方を受け入れ実行しているのか、

そして行動力のある社員がどれくらいいるのか、その点は分かりません。

新しい働き方をしたくても目の前の大量の仕事の波に

追われ行動に移せない会社もたくさんいることでしょう。

 

世の中の大多数でいうとまだまだ、だと思いますが今号の『POPEYE』に出ている

ユニークな方々の仕事や考え方からはヒントや勇気が得られます。

私もパラパラとページをめくっていて夢が膨らみました。

 

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作業中よく音楽はかけていますが....新島氏がヒップホップとは知らなかった...
 

 

それと同時にそもそも自分が何をしたいかわからない、

という人もきっとたくさんいるだろうと思いました。

 

私自身も『これが大好きで今、こうして仕事してます。』

というものがありません。

なんとなく(今も)流れに任せている。という感じです。

好きな仕事を見つけ出して何者かになる、

という考えはもちろん憧れますが、

 

日々目の前にある仕事や周りの人、

働くことにおいて自分の心地よさということに

もっとフォーカスしてコツコツと自分の世界観を

仕事で作り上げていればそれなりにそこで幸せや

やりがいというものは作ることができると私は思います。

 

何者にもなろうとしない、

いい意味で執着しないというか、

楽しい模索はいいけれど、

辛い模索はしなくていい。

私自身も悩んだ時代があったから書けることですが

(今も悩みはつきものですが、

 

はたして自分が一体どういう状態だったら心地よいのか?

ということをきちんと知る。

職場も変えるわけでもなく、他に仕事を始めるわけでもないですが

これも大事な新しい働き方の心の一つな気がします。T

 

*まだ間に合うかな?