布で封筒を作る

9月は昔に比べて休みが増えたなぁ、と思っていたらあっという間に終わってしまいました。とくに連休前の一週間は会社の内部の事や4Fのイベントなど濃厚な日々が続きました。過去を振り返って少しずつ、Factory 4Fでどんなことが起こったか、お話しします。

 

9月12日の土曜日は造本デザイナー中村麻由美さんの『4F 放課後製本部!』は布封筒を作るワークショップでした。布の裏に薄い紙を貼る『裏打ち』という手法を使い今回はA5サイズの書類等が入る封筒を作りました。裏打ちは布に薄い紙を貼付ける事で布が強化されそして布が紙のように扱えるのが特徴です。製本の世界では表紙のカバーでよく使われます。

 

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*谷川俊太郎 さんの『あたしとあなた』も表紙はクロス(布)です。美しい。

 

前回『合紙絵本の製本』を行った際にお客さんとの会話の中で『裏打ち作業をやってみたい!』という声をいただいたので中村さんと相談して早速9月にやることにしました。今回は2名だったので私もお客さんに混じって参加。

 

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久々にワークショップで手を動かします。動かしながら講師の中村さんの話も聞きつつ、時々ついていけず『お客さんも大変かも…』と思いました。

もちろん、スタッフ側の仕事もしながらだったので全体の様子は見ながら、そして改めて気づいたのは中村さんはポイントを押さえて教えるのがとても上手で『教える』というよりは普通のお話ししながらその流れで技術的な事も話すという感じ、自然で可愛らしい方。

  

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封筒を開けた時に裏に何色が見えるかで封筒の様子はガラリと変わるので裏打ちの用紙選びは皆さん慎重です。私はパンチの効いた色にしたい気分だったので黒地の布に黄色を合わせました。

 

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薄い紙にハケで水をしみ込ませノリを一気にまたハケで、先生がやると簡単に見えますね。注意しないとビリっと破けてしまいます。金魚すくいの紙を思い出します。そしてまた一気にその薄い紙を今度は布へ貼付けます。裏打ち工場はどんな風に進めているのでしょうか?工場にいるとあれこれと量産する工場現場を想像してしまいます。

 

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一気な作業が終了して一安心。中村さんも『裏打ちはスピード勝負だから人数多いとお客さんを見きれない』と言っていた気持ちがよくわかりました。

 

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*金魚すくいの気分。薄ーい紙を一気に布へ貼る!

 

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*乾燥させます

 

封筒の型にそって布を切り、徐々に封筒らしくなってきました。作業の時に皆さんは何を考えるのでしょう?何をこの封筒に入れるか?この作業を応用して他に使えないか?作品作り?失敗しないか、とか不安? 私の場合は人の事を考えていました。誰かにプレゼントする時に使えないか、この色合いだとooさんが好きそうとか、、、実際に作ってあげる事は滅多に無いのですが。

 

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何かを作る時に何を考えるかって面白いなと思います。学生の頃は表現というものをしなくちゃいけないのでは?など大した事も考えてないのに大袈裟に考えてましたが、今は単純に誰にあげたら喜ぶかな?とか誰が反応するかな?とか考えます。ひたすらキレイに仕上げる自分の腕にうっとりする人もいるでしょうし、何でも良いと思うのですが、4Fのワークショップに来る方々は作りながら何を考えてるのでしょう? 無心というのも有りですね。

 

Factory4F タブチ http://factory4f.com/

 

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*黒X黄

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*ハトメ

 

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完成!