ファクトリーツアーで紙ではなく、日本のお話

ここ最近のファクトリーツアーでのお話。3月はわりと毎週お客様がみえました。ある日は日本在住のフランス人の方々が来てくださいました。観光客向けのサイトからFactory 4FにたどりついたということでしたがFactory 4F単独の英語サイトもない中ではここを見つけるのは難しいはずです。

 さて、どんなファクトリーツアーになるか?と考えましたが、自分が逆の立場であったらどうだろう?海外にいたとして、現地の町工場に見学に行ったら...やはり普段通りの様子が見たいと思う。なのでそのままいつもの感じであとは臨機応変にしようと決めました。

 

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この日はその他に2名、デザイナーの方々も含め計4名でした。フランス人のお客さんは日本語が少し話せたので言語の問題はなくコミュニケーションが出来ました。この日はみなさん、デザインや紙、本が好き、という共通点がありました。やはり、Factory 4Fに来る方のほとんどは紙、本好きですね。

 

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見学最中、デザイナーの方々はとても勉強熱心で印刷から加工にあたって知らないことが多いのでクライアントにもっと楽しい提案をできるようになりたい、という心から現場の人にいろんな質問をしていました、もう一人のお客様はデザイン業務の中で今まで「この加工はどいうこと???」と思うことが分かったと。お二人とも仕事の自信につながるような機会になったようで、こちらもお役に立てて幸いです。

 

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*断裁クイズ

 

見学が終わって一息していると話題は「東京」の話になりました。フランス人の彼らはパリ出身。ヨーロッパの多くの都市はそうだと思いますが建物の多くは古く、新しい外観の建物を取り入れるのはすごく大変。それに比べ、東京はいろんな建物がごちゃごちゃで面白い、という意見が彼らから出ました。

 

私もそんなことを思ったことがあります。東京の中心地を歩いていると洋服屋さんやオシャレなcafe、謎の居酒屋、そしてとたんに神社。目がチカチカしそうな看板があると思えば、洗練されたビル。という具合に。場所によって人々のファッションもどことなく違う気がする。京都や奈良などの古都も良いけれど東京のようにいろんなもののミックス都市は外国人の目にどのように見えるのだろう。

 

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*お好きな紙、持ち帰りコーナー

 

外国人観光客がここ数年急増しているニュースはよく耳にしますが、今までそんなに観光客は少なかったのか!そんな単純が疑問が浮かびます。観光客が増えることがニュースになるのですね。

 もしかしたら政府がオリンピックに向けて庶民に『こんなに外国人が増えているんだから外国人にも慣れて英語も頑張らないとダメだぞ!』という焦りを促していたり?移民や人材のことも含めて少しずつ、少しずつ、日本人以外の国籍の人達との交流を活発にさせたいのかな?なんて考えたりします。

 しかしながら、日本という国に魅力を感じてくれる人が世界中から人が集まってもらえればこんなに嬉しいことはないです。大陸から離れた小さな島国が経済的発展を成し遂げ、歴史も四季もあって自然が豊か。そしてかなり独特なカルチャーもある。面白くも奇妙でもある国だなぁ...と自分の国を考えます。完璧に外国人になった気持ちで日本を見てみたいです。想像はできるけれど私はやはり日本人です。見えないおもしろい点は数多くあることでしょう。

 これから観光業で日本がのびたら私たち国民にも何か良い影響はあるでしょう。その中で...東京の製本会社の工場見学が観光の一つになったらおもしろいですね。

 Factory4F タブチ http://factory4f.com/

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*毎週水曜のファクトリーツアー

factory4ftour.connpass.com