4F BOXの中に詰まっているストーリー
製本の面白さや製本工場を多くの人に知ってもらおうと始まったFactory 4F。2014年から始まり今年で4年目。私はこのFactory 4Fのプロジェクトをきっかけに入社したので私も4年目に突入。
ここ最近、私の中で今までを振り返る機会が多々あります。
そこで突然ですが、4F BOXの生い立ちのお話をしたいと思います。
4F BOXはもともとファクトリーツアー(工場見学)に来てくださったお客さんへのお土産案として考え出されました。
前から篠原紙工では印刷会社の営業さんや案件を相談しに来たデザイナーさんを工場へ案内する事があり、中には見学だけを希望して、わざわざ足を運んでくださる方もいました。その度に弊社の営業さんが過去の制作事例をサンプルとして用意したりしてそこそこ時間をかけて会社を案内していたのです。
そこでFactory 4Fを立ち上げる際、これを機にファクトリーツアーとして毎週水曜日開催で有料にしても良いくらいにしてはどうだろう?と案が出ました。有料にするからには篠原紙工で量産できるユニークなものをサンプル集にしてお土産を充実させよう。という事に。
◎ファクトリーツアーはこちら→Factory 4F - Event
*12種類のサンプル集。全て量産可。どんな機械を使っているか、など解説集付です
Factory 4Fの立ち上げの際にも協力してくれた 株式会社オールライト Allright がサンプル集の制作にも協力。着々と出来上がったのですが、完成品は想像以上に立派なサンプルBOXに...なってしまいました。
お土産として差し上げるにはちょっと大袈裟かも....?となり、ならば販売してみたらどうだろうか?となったのです。
その後、4F BOXは篠原紙工でできる制作物を紹介する際に使用。そしてファクトリーツアーのお土産は別のモノを用意。(見学に来てくださった方はご存知かと、ひと工夫されたメモ&鉛筆です)
私たちとしては4F BOXは印刷会社の営業さんやデザイナーさん、紙にまつわるお仕事をされている方に仕事のツールとして役に立つ事が願いでした。その結果、少しでも製本の面白さが色んな人に伝われば、という思いも込めて。
今から思うとあの時の篠原紙工は紙の需要が無くなりつつある今、製本会社自らが自分たちの価値を発信しなければ、という思いで必死だったようにも感じます。
それは今も変わらず試行錯誤だけれど、当時はたくさんの外部スタッフも協力してくれて、みんなで知恵を出し合って篠原紙工という会社を4F BOXの中に表現していました。
そして、この4F BOXやFactory 4Fのプロジェクトを機に篠原紙工では様々なドラマが繰り広げられ、今日に至っております。立ち上げ当初の目的とだいぶズレが生じていたりしますが、目の前にある課題や変化を恐れない行動の結果が良くも悪くも今の篠原紙工(=Factory 4F)なのかと思います。
….と思うとかなりストーリーの入ったBOX。なんだか持っただけで重そう.....
しかし、
何かを作り上げる際というのはそういう強い良いエネルギーが込められている事が大事だと思います。
工場直販はもちろんですがネットで販売も始め、細く長くですが皆さんの手元に届いていると思います。皆さん、どのように使っていただいているのでしょうか...?何かのお役に立てているならば本当に幸いです。
まだお手元に無い方はぜひSTORESを覗いてみてくださいね。
タブチ
◎4F BOX STORES