自分にとっての基本とは?

先日、株式会社 東北紙業社の現社長である小野幸弘さんから今までの会社の歴史や先代のお話を伺う事ができました。

 

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東北紙業さんのHP

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東北紙業社さんは複雑な案件でも相談にのってくれる頼もしい抜き屋さん。両国で家族経営、ベテラン社員さんがいて、という典型的な町工場という感じの会社。中に入ると古そうな機械とたくさんの部品や抜き型に囲まれて黙々と職人さんが機械を回していました。

 

社長さんはキリリとしていて、無口かと思いきや、これまでの歴史やどんな考えを持って仕事をしているかを積極的にお話ししてくださいました。

 

先代が開業し、戦争や高度経済成長も通り抜けて今に至っているのですが周囲の同業者は次々と廃業し、これからはもっと厳しい業界である。と現状をきちんと受け入れている姿が見えました。しかし聞きながらそれでもこの東北紙業社さんが生き残っているのは何故だろう?そんな事を考えながら聞いていたのですが恐らくその答えはシンプルに真面目であることか?と思いました。

 

頑固さはあるものの、新しい技術や方法を研究し仕事を楽しみ、他の事業に手を出したり脇道しないで抜きの世界をとことん追求し、一本筋の通ったご自身の判断力をきちんと持っていること。

 

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会社を経営している方なら組合などでお金を動かす事もあり、そこにも品位というものが表れると思います。しかしつい心が動いてちょっと横取りしたり、という事だってこの世にはたくさんあると思います。

そんな過去の出来事も話してくれましたが小野社長はそれに対して『どんなことでも簡単に横取りしちゃいけない。それは技術も。先代もそういう考えの人だった。』とシンプルに一言。組合の仕事なら全体がどうよくなるかを考え、自分の抜きの仕事ならお客さんの要望にどう技術を提供できるかを考えるのが第一。

 

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*紙1枚分の誤差も手で触ったら分かるそう..... 

 

聞く分には当たり前のように聞こえますが、つい自分の都合の良さだったり、目の前に起こっていることに捕われてで大事にしている事がみえなくなってしまう方が多いのではないでしょうか。自分の中できちんとルールを持つという事の大切さを改めて気づかされました。

 

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真面目であることは自分の中の基本がしっかりしていることかもしれません。それではその基本とは一体なんでしょう?

 

恐らくこれは人によって違うと思いますがその基本を自分で作り上げてそれに合う行動もしていればそれがその人らしい魅力的な真面目さになり、結果、自分と違う考えの人でもそれが信頼というもので繋がれるのかもしれません。

 

小野社長とお話をした後、今一度、自分の基本を少しづつ作り直していきたいと思いました。

 

タブチ