台湾学生とのファクトリーツアー

 

先日、アニメやデザインを学ぶ東京の専門学校から

ファクトリーツアーの問い合わせの電話がありました。

 

台湾にある姉妹校から台湾学生が日本のデザインを学びに

来日するのでその際にFactory 4F を見学したいとのことです。

先生や撮影も入れて25名。なかなかの大所帯ですが、

日本でFactory 4F を選んでくれた事に心を動かされ、

引き受ける事にしました。

 

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今回は篠原紙工でいちばん若い社員

渡邊友菜さん(折機オペレーター)

と一緒に工場を案内。

 

まずは4Fで会社の案内や私たちの自己紹介。

私とメールのやり取りをしていた東京校のスタッフの方の

流暢な中国語の通訳のもと、安心してスタート。

 

4F BOX、ペーパージュエリーのikue、

電子書籍、などここ最近の篠原紙工の仕事をご案内。

 

ありがたいことに、仕掛けのある製本や電子書籍などを見せるたびに

『おぉ〜』と声が上がって、これまた一安心。

 

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断裁、綴じ、折り機、手加工、の仕事の流れを案内し、

ふたたび4Fに戻り質問や感想などのお話しをつつ、

台湾の学生さん達は将来的に日本での仕事も視野に入れている

という前情報もあったので篠原紙工で働く人を紹介をしました。

 

 

もちろんこの日は工場を案内してくれた弊社のスタッフ、

渡邊友菜さんにフォーカス。

もともと美大で彫刻を専攻していた学歴の持ち主。

彫刻をやりつつ独特な世界観のアートブック等も製作していて、

大学卒業後に縁あって篠原紙工へ入社。この日は彼女の過去の作品

等も自分で紹介しつつ、学生さん達と直接コミュニケーションをとりました。

 

 

今でこそ篠原紙工では20代、30代の方も増えましたが、

今までは若い人がこの会社面白そう!

と思って来るような会社ではなかったことも正直に話してみました。

 

ただ単純に、言われるがままに、印刷物を切って折って綴じて、

という作業だけだと仕事は単調で面白みのないものになってしまうけれど、

篠原社長を筆頭に、地道に製本、紙加工の奥深さを発信してきた結果、

若い人からも注目されるような会社になりつつあると説明しました。

 

私がこの事を話そうと思った気持ちの背景には

製本紙業界は今までの仕事のやり方では生き残れないし、

需要も下がるいっぽうだけれども、

だからこそ新しい価値観を作り出していくらでも変われるチャンスもある。

この日は深い話は避けて、簡単な言葉で可能性は自分たちで作っていくものだ、

ということを通訳さんに伝えてもらいました。

 

 

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最後まで楽しんでもらえた様子で彼らは4Fを去りましたが

自分が伝えたいことがあまりにも浅い言葉な気もして、

彼らの心にどれくらい届いただろうか?

伝える事の難しさを考えていました。

 

ところが数日後、通訳をしてくださった専門学校のスタッフの方からの

お礼のメールで普段おとなしい台湾学生がかなり興奮して

今回の日本ツアーではFactory 4Fの見学が一番印象に残っている、

と話してくれたそうです。

 

良かった...。 

私はとっても嬉しく、勇気をもらいました。

 

ここ最近、海外からのお客さんの見学が偶然にも重なっています。

国内外に限らず、ファクトリーツアーが終わった後のお客さんは

とてもイキイキして帰る方が多いのですが、

実はそれがどうしてなのかはあまり深く考えてませんでした。

 

私たちにとっては日々あたりまえで行なっている仕事が

他者には良く見える。単にそれだけなのかもしれないけれど、

そこが何か今後の成長するヒントな気がしてなりません。

 

 自分たちの仕事の価値を自分で認識する。

これって案外むつかしく、できてない事なのかもしれません。

そこを意識して普段の仕事なり、ファクトリーツアーを行なうと

また違う仕事の世界が見えるかもしれない。

 次のファクトリーツアーは、中国からの団体のお客様。

この新たな気持ちで対応したいと思います! T