自分の好きなことを表に出す勇気


人にはそれぞれ何かしらの才能があると思う。
それを生かせるかどうかはその人次第だと思うのだけれど、自分の才能が会社で表現できたら、それは一つ喜びにもなるではないでしょうか?

篠原紙工には木版画作品を作るアーティストがいます。営業のオハラカズヤ (小原一哉)彼は会社員をしながら帰宅後、夜な夜な木版画を彫っていたらしいのですが、その作品がすごい...と数年前に社内で話題になりました。

篠原紙工に勤める前までの彫り貯めていた作品に社員一同おどろき....笑
ものすごくパンチとユーモアがあるものから中にはダークな一面もあったりして、彼のその当時の会社員生活を彷彿とさせるものがありました。

ここ数年の篠原紙工は美大卒の若い社員も増えて個人で作品作りをしている人も多いようだけど、まさか営業にこんな隠れた才能を持った人がいるとは思いませんでした。(面接の時も本人の口からはそんなことは一言も触れず...もったいない!)

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「小原さんの展示会をやりましょう。」と名乗り出てくる社員まで登場し、昨年の夏には(初?)個展も開きました。SNSは得意ではないと言いつつもInstagramも始め、今では彼のファンも増えています。

◎ ohara_kazuya https://www.instagram.com/ohara_kazuya/?igshid=1mgfp3ds4mtl3


篠原紙工の周りの人にも知られフライヤーや書籍の表紙を彫って欲しいという依頼もあり、きっと羨ましく思われるくらいの勢いで他者と繋がっていきました。


ふつふつと湧き出る何か...なんて書くと大げさだけど、私が最初に見た時の印象は笑いながらも破壊的な部分も感じられて当時の会社員生活と個人の精神的な部分とを版画でバランスを取っていたのかな?と思いました。

でもだとしたらやっぱり自分の内面から湧き出るものって人を魅了するんですね。個展に、フライヤーに、書籍に、、、他者を巻き込むほどのパワーが作品にあったということですね。もしかしたらご本人は表に出す時に勇気が必要だったかもしれないけど。


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人間って本質的には何かしら表現したい生き物だと思うけど、自分が何が好きでどんな手段があってるかで迷っている人も多いだろうな...なんても思う。オハラカズヤさんの場合は版画だったけど、料理、裁縫、舞踏、手製本、etc...どんな人にも自分にピタリとくる表現手段があると思う。そんな自分の好きなことを持ち続けるって大事...ここ数年の彼の活動から思い直しました。そしてどんな小さなことでもそれを表に出すことが次につながる第一歩、アウトプットの重要性ですね。よく聞く言葉だけど本当にその通り。

 

仕事から疲れて帰ってきてもやりたいと思うことはなんだろう?
自分がちょっと頭おかしいんじゃないか、と思うくらい夢中になることってなんだろう?そんな自分への質問をしょっちゅうしてみるのもいいかもしれない。


私は目に見えない世界の話やこうして物事を考えて自分の感じたことを書いたりするのが好きだけど、まだ出しきれてないジレンマを感じる時がしょっちゅうある。書くことが本当に自分に適しているかもわからないけれど、地道に続けられているということは何かそこに自分自身を知るヒントがあるだろう、ぐらいに考えています。T

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