ファクトリーツアーやるよ

今年の3月は静かになってしまいました。

繁忙期!といわれる3月のはずなんだけどな.... 
この状況なので仕方ないですね。
 
さて、Factory 4F は開かれた工場として篠原紙工の現場を解放してきたのですが
ここ数年は会社の内部がガラリと変わり、当初のコンセプトとズレてきてしまいました。


ホームページからいつでも工場見学に申し込めるやり方を中止していたのにも関わらず...
電話やメールでのお問い合わせもたくさん頂いていました。


今回は久々私たち発信から開催することにしました。
◎詳細&申し込みこちら↓

factory4f.stores.jp



3月繁忙期のはずなのに、静かになってしまった。
 
だから工場見学をやろう
.....というのではなく。 

 

この起こっている現状の中で、限られた中でできることや今すでにあるものを
もう一度ちゃんと見つめて価値を見出してごらん?
ということなのかな?と感じて。

なにかそこにヒントがあるのかもしれない、なんて思いました。 


あと、それだけでなくてね。

いつもはマイペースな私も
さすがにこの閉塞感と先行きが見えない葛藤で、
なにか明るい楽しいことしたいなぁ、と思ったのもあります。

ファクトリーツアーに来たお客さんって終わった後、
感動と充実感に満ち溢れていて、それを見ると単純に私も嬉しいから。


お気軽にお問い合わせ下さいね。T

 

できることをやるしかない!

コロナウィルスの影響で世界中が閉塞感に包まれていますね。

トイレットペーパーが入手困難という情報が流れて
本当にドラッグストアに人の行列ができているのを見つけた時
あらためてメディアの影響力は大きいのだなと驚きました。


ニュースを見ても結局どうしていいか分からない状態で最低限の
うがい手洗いとマスクをエチケットとして付けるくらいしかしていませんが
本当にこの先どうなるのか。

スマートフォンやテレビをつけるとネガティブなニュースばかりで
意識しないとつい不安ばかりを見つけてしまっていることに気づきます。
感染拡大も怖いけど経済が破綻する方が早いのでは...


これではいかん...
危機感が無いのも問題だけど、必要以上に不安がってもよろしくない。

「きちんと適切に不安がる」って難しいですね。

 

 

スペインかぜ 1918flu から約100年後の今、
同じようなことが起こるなんて奇妙です。
人類が生きて行く上は見えないウィルスの恐怖と共存しなければならない
ということなのか。



そんな中、私よりもずっと歳上の友人からメールが届きました。

「世の中はコロナ、コロナで溢れているけれど、
歴史を振り返れば人類は感染症、自然災害、そして戦争の繰り返し。

今更驚くこともないかなぁ、、、。
あまりにも自由でかつ便利な時代に生きていたことが異常だったのかもしれません。
桜の咲く頃には閉塞感が打破できているといいですね。」


なんだかこのメールで私の心がニュートラルになったというか、
我に戻った感じがしました。

こういう災いが起こるというのがこの世。
そういうものだと受け入れるしかない。


自然は私たちでは遥か測り知れないパワーを持っていて、
人間が全てを予測し真正面から立ち向かうなんて本来不可能なんですよね。
落ちる時はどん底まで落ちるしかないし。


経済中心で生きている私たちへの警告なのか。
なにかここで全世界が強制的リセットを強いられているようです。


正直なところ備えが不十分な篠原紙工は打撃を受けていて、
自分たちの弱みを見せつけられいている状態です。
3月は繁忙期なはずなのに通常の半分くらいしか仕事がありません!

でも、仕方ない。
とにかくできることやるしかない。(by篠原社長)

この状況を使って弱みを強みに変えていく作業が始まりそうです。
長引きそうなこの経済状況と未知ウィルスに対する恐怖をどう乗り越えるか。
コロナウィルスを機に今後経済や世界全体の価値観もなにか変わるかもしれませんね。T


ホームページ製作中

去年からじっくりと篠原紙工のホームページの案を練っています。

2年前くらいから今のホームページと会社の方向性がズレてきてるなぁ-。
と思いはじめていたところでした。

デザインや仕様はこういう感じで指示をしてあとはデザイナーさんに
お任せしていつまでにUPする。というやり方ではなく、


デザイナーさんに会社の歴史や経営理念、
今までの紆余曲折や目指したい方向性など全てをシェアし、
その上でデザイナーさんからの新しい提案や自分たちでは気づいていない
価値を掘り下げてもらったりしています。

デザイナーさんからしたらちょっと大変なクライアントかもしれませんね。

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でも、このプロセスがすごく楽しくもあり、一番大事なところ。

会社の在り方や何を大切にしているかを掘り下げる作業って
つまり、勤めている会社(篠原紙工)と向き合う、
それは自分と向き合うことにも繋がっていて、

「10年後篠原紙工はどんな会社になっているか?」

「篠原紙工はどんな価値観を持っている会社?」
「強みは何ですか?」

 

そんなことをやり取りして、

同じ質問を自分自身に当てはめたとき!
なかなか答えられませんでした。

 

私にとって会社と自分は切り離せない関係。


会社の価値観が先で自分があるのか、
自分の価値観があるから会社があるのか、
混乱することも多々あるのですが、

考えた末どちらも繋がっている。
という答えしか出てきませんでした。

お互いの相互作用。

でも、会社は結局は人の集合でなりたっているわけだから

自分より会社の方を優先順位を高くするのは
一見素晴らしいことのように見えるけど、


自分がどう在りたいのか?
という調整をしっかりするのことの方が
軸のある会社作りの近道といえるんだろうな。T

着々と変わっていく工場

新入社員を迎えてもうそろそろ1年。
あっという間の1年だったようだけど、
ここ最近着々と会社が変わってきている気がします。

主に社員のみんな。

 

私は工場見学ではお客さんを案内するのだけど、
現場では社員が連携してお客さんを楽しませてくれるし、

何も指示しなくても工場内の整理整頓を働きかけてくれる人が
増えたり、


リーダー的意識を持ってみんなをリードしようとしてくれている
社員も出てきたり、


人それぞれの得意・不得意を踏まえた上でその人の役割を生かそうと
考えたり、

 

改めて「いいな」と思うところを数えているとキリがないくらい
たくさん出てきます。


それでも毎日ずーっと、
一緒に顔合わせて仕事してると

小さな積み重ねの変化に気づかなくて
つい、いつも遠い未来の理想形ばかり追い求めて現状に
厳しいジャッジをしてしまいがち。


理想を追い求めて今できてないことを
把握することもすごく大事だけど、


今の現状の良いところを見て「これでよしっ!」
このまま良い方向へ進む楽しい努力をしよう、と考える方が
もっと大事なんだろうな。T

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自分の好きなことを表に出す勇気


人にはそれぞれ何かしらの才能があると思う。
それを生かせるかどうかはその人次第だと思うのだけれど、自分の才能が会社で表現できたら、それは一つ喜びにもなるではないでしょうか?

篠原紙工には木版画作品を作るアーティストがいます。営業のオハラカズヤ (小原一哉)彼は会社員をしながら帰宅後、夜な夜な木版画を彫っていたらしいのですが、その作品がすごい...と数年前に社内で話題になりました。

篠原紙工に勤める前までの彫り貯めていた作品に社員一同おどろき....笑
ものすごくパンチとユーモアがあるものから中にはダークな一面もあったりして、彼のその当時の会社員生活を彷彿とさせるものがありました。

ここ数年の篠原紙工は美大卒の若い社員も増えて個人で作品作りをしている人も多いようだけど、まさか営業にこんな隠れた才能を持った人がいるとは思いませんでした。(面接の時も本人の口からはそんなことは一言も触れず...もったいない!)

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「小原さんの展示会をやりましょう。」と名乗り出てくる社員まで登場し、昨年の夏には(初?)個展も開きました。SNSは得意ではないと言いつつもInstagramも始め、今では彼のファンも増えています。

◎ ohara_kazuya https://www.instagram.com/ohara_kazuya/?igshid=1mgfp3ds4mtl3


篠原紙工の周りの人にも知られフライヤーや書籍の表紙を彫って欲しいという依頼もあり、きっと羨ましく思われるくらいの勢いで他者と繋がっていきました。


ふつふつと湧き出る何か...なんて書くと大げさだけど、私が最初に見た時の印象は笑いながらも破壊的な部分も感じられて当時の会社員生活と個人の精神的な部分とを版画でバランスを取っていたのかな?と思いました。

でもだとしたらやっぱり自分の内面から湧き出るものって人を魅了するんですね。個展に、フライヤーに、書籍に、、、他者を巻き込むほどのパワーが作品にあったということですね。もしかしたらご本人は表に出す時に勇気が必要だったかもしれないけど。


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人間って本質的には何かしら表現したい生き物だと思うけど、自分が何が好きでどんな手段があってるかで迷っている人も多いだろうな...なんても思う。オハラカズヤさんの場合は版画だったけど、料理、裁縫、舞踏、手製本、etc...どんな人にも自分にピタリとくる表現手段があると思う。そんな自分の好きなことを持ち続けるって大事...ここ数年の彼の活動から思い直しました。そしてどんな小さなことでもそれを表に出すことが次につながる第一歩、アウトプットの重要性ですね。よく聞く言葉だけど本当にその通り。

 

仕事から疲れて帰ってきてもやりたいと思うことはなんだろう?
自分がちょっと頭おかしいんじゃないか、と思うくらい夢中になることってなんだろう?そんな自分への質問をしょっちゅうしてみるのもいいかもしれない。


私は目に見えない世界の話やこうして物事を考えて自分の感じたことを書いたりするのが好きだけど、まだ出しきれてないジレンマを感じる時がしょっちゅうある。書くことが本当に自分に適しているかもわからないけれど、地道に続けられているということは何かそこに自分自身を知るヒントがあるだろう、ぐらいに考えています。T

オハラカズヤの特別作品はこちらから購入できます↓

factory4f.stores.jp


 

レンタルなんもしない人さんに会いに行ってきました

Factory 4F の仲間からTOKYO WORK DESIGN WEEK 2019 の案内がありました。
「次世代の輪をつくる、7日間の働き方の祭典」というワード。これからの仕事や働き方について考える大きなイベントだということを知りました。こんな面白そうなイベントがここ数年行われていたとは全く知らず....。

事情により急遽決まったトークイベントの案内には今話題になっている「レンタルなんもしない人」とコピーライターの梅田悟司さんが登壇するということでお二人とも私の興味のある方だったので、チャンス!と思いその場でチケットを申し込みました。

テーマは「”根拠のない自信”こそが、新しい自分を生み出す!」

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自分を信じることが自信。そのままだけど、悩んでしまうのはどうやったら自分を信じられるのか?そもそも、自分を信じるって?根拠のない自信はどうやって作ったら良いか?その答えは簡単に一言では...出ない。

トークでは根拠のない自信を生み出すいくつかのヒントが用意されていて、それを軸にディスカッションが進められました。

 

ヒントの言葉の中に「モヤモヤを味方にする」というのがありました。悩みを味方にするとも言える。私自身も気づくといつもモヤモヤがある気がします。単に悩むのが好きな癖があるのだろうか...と考えたこともありましたが、今ではその悩みは現在の自分を知る大事な材料だと思っています。


登壇者の方々もモヤモヤがあるということはそれを思考して、行動して、次のステップに(成長)行くための大事なきっかけになるし、モヤモヤは解決したとしてもまた新たなモヤモヤが出る。というお話をされていて、私自身もその言葉には非常に納得だったり、安心もしたり...。

レンタルなんもしない人さんの過去のお話を聞くところによると、彼は自分のモヤモヤと相当向きあってきたようでした。私がすごいなと思ったのが、レンタルさんはそこでふさぎ込んだりしないで哲学カフェに行ったりして他者と関わりを持っていたと。

そして、コピーライターの勉強や毎日ブログを書くなど、興味のあることにはチャレンジして、やっぱりダメだ...というところまで自分できちんと納得しているところが今の彼を作り上げたのだろうと思いました。

 

「試行錯誤が感度を高める」という話題も出ましたが、これは悩むだけでなく、とにかくたくさん行動したり、自分の考えを誰かに話したりして、焦らずに答えが自分の中から湧き出るまで、ぐっと待つということだと思いますが、私たちはどうしてもすぐに答えを求めがちかもしれません。それよりも諦めないことの方が大事で、より自分の人生を良くするには根気も必要ということだと感じました。

 

レンタルさんの過去から現在の話を聞いて、とても興味深かったところは自分の心の中の「嫌だ」という感情を無視していないこと。そして自分の直感に忠実。それこそ自分を信じているからそういう事ができるのだと思う。周りがなんと言おうとも自分の中から湧き出る考えや直感や思いを大事にしているように私には見えました。

つい、私たちは自分の中の「嫌だ」と思う気持ちを無視してその負の感情が積もり積もって自分が一体なんなのかわからなくなってしまう。

レンタルさんは「レンタルなんもしない人」という活動であり仕事のビジョンが開けたように見えて、気づいたらツイッターで指が勝手に動いて投稿していたくらい、自分の中でこの活動をすることが納得できたと言っていました。

本当はすべての人にこういう瞬間がもっとたくさんあってもおかしくないのでしょうか...。自分をないがしろにしてるとその瞬間を逃してしまうのだと思う。やっぱり自分との打ち合わせ、試行錯誤の時間は大切だと再確認しました。

レンタルなんもしない人さんのような人が登場するこの今の世界をどう捉えるでしょうか?何者かにならねば...という呪縛と何もかもが溢れかえったこの世の反動もあるかもしれない。そして、お金を稼ぐ=仕事=価値がある、それが全てではないということ。SNSというツールを最大の道具にして自分の存在を何もしないということでさらけ出している姿に勇気をもらいました。T

◎イベントは24日まで。

www.twdw.jp

 

 

 

 

 

 

文房具チェーン店で感じたこと

ロンドンのディープな製本世界をのぞくのも楽しいですが、街にはどんな紙ものがあるでしょうか。Paperchaseという文房具チェーン店に行ってきました。

Stationery Supplies, Cards, Gifts & Art Materials | Paperchase.com | Stationery Essentials

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ここはメッセージカード、ノート、画材、子供の文具から、ちょっとおしゃれな雑貨や紙にまつわる様々なものが売っています。
日本でも誕生日などメッセージカードを贈ることはあると思いますが、イギリスはもっと日常的に紙に書いてメッセージを贈る文化があるように思えます。

それを象徴するかのようにお店1階にはずらりとメッセージカードのコーナーが並んでいます。しまいにはどれが欲しいのかわからなくなりそうなくらい。

誕生日、結婚、出産、引っ越し、おめでとう(なんでも)、様々な人生の状況に合わせた陳列棚があります。

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そして、ノートなどの文具も日本の無印良品のようにシンプルなものからお花柄やゴージャスな模様が入ったものまでピンからキリ。マグネット付きだったり、ぬいぐるみのように形がユニークなノートなどたくさんありました。

篠原と私はそれら商品の値段やどこで作られているかをチェックしていたのですが、こだわった作りにも関わらず、1000~2000円と決して高くない価格でした。


とてもじゃないけれど、篠原紙工でこれらの文具を作るとなるとこんな価格ではできません。大体の商品は中国で製造されているようでしたが、質も悪くなく、多少雑な作りが見れたとしてもこの価格なら、と思えるものばかりです。

実はロンドンの美術館などで売っているアート本や特殊本なども質は良く、価格もお手頃なものがたくさんありました。


高くても良いものを少しだけ、という精神も徐々に広まりつつ(もしくは時代は戻りつつ?)ありますが、ある程度安価でおしゃれで使い勝手もそこそこ良くてという物が広がりやすいというのも事実です。

 

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*最上階は他の階と比べてシーンと静まり返っていました。画材が売っています

日本を出て改めて自分たちの位置を知るというか、ある程度質の良い物はもはやどこでもできるようになってきていて、それを踏まえた上で自分たちが作る価値はどこにあるのか、ということを考えさせられました。

 

正直、ここ数年ずっとこんなことばかり考えてる気がします....。
紙の価値、私たち篠原紙工で物を作る意味、自分たちの在り方、などなど。そんな悩みを抱えつつも、ここ篠原紙工で、この人たちと関わって本を作りあげたい、そんなことを言ってもらえるような関係性がお客さんと築けたらというのはいつも心にあります。

 

今回、久々にPaperchaseに来て感じたことがあります。篠原紙工に勤める前の話ですが、私はロンドンに行くとこのお店に行って面白い文具やノートをよく買っていました。ところが今回久々に来て、全くと言って良いほど心が踊りませんでした。

篠原紙工で日々、紙に囲まれて品質のこだわりや製造の世界にいるせいか?売っている物に違和感を感じたのでした。質の良し悪しは判断できませんが、私の中では心にしっくりこなかった。

数年前の私なら、1日中このお店に居れる!くらいに思っていたのですが、見る目が変わったのかもしれません。これは面白い変化でした。
たとえ製造の現場にいなくても、物を作る会社にいるだけでそれなりに物に対する考えや審美眼が変化するのかもしれません。

数年前の文房具屋さんでワクワクしていた自分はサヨナラですがその代わり、もっと良質で作り手の精神がこもっている物に出会いたいと思うようにもなりました。

成長のひとつですね。T

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*紙の名前と重さ、大胆に直に書かれてて良い!