アートを日常に
TYCOON BOOKS というインディペンデントブック レーベルをお迎えしての4Fトーク。
音楽ではインディペンデント・レーベルとかよく聞きましたが本の業界でもあるのですね。どのジャンルも自分たちがやりたいようにやれる時代。
ひと昔まえだとそんなの自己満足だけで価値のないものと見なされていましたが今やSNSなど情報発信が発達したおかげで同じ世界を見ている人同士が繋がりやすくなっています。
経済を中心とした価値観からみると少数派かもしれないけれどその本や音楽の内容を重視したものに反応する人を見つけやすくなっていて、しかも意外と多くの人が共感してくれていることに気づくと発信者側にしたらそれが新たなモチベーションになり良い循環がうまれ...というお金だけが中心ではない動きが出てきているということですね。
TYCOON BOOKS の芹川さんが『本の内容重視、良いと思った物しか出さない』とシンプルに潔くおっしゃっていたのが印象的でした。若いアーティストの発掘しようとする心構え、そして作品を高すぎない価格設定にするというような現実的なことも考えていているところがとても聞きやすいトークでした。
『アートを買うという行為』を広める、この言葉が頭に浮かびました。
なかなか額縁に入れた写真作品を買うという人はまだ少ないのでは?消費者をただ単にお金をとる対象としてみるのではなく、アートを買う楽しみやその意義、日常にどう落とし込むか、そんな新しい考えや価値観はこういう小さな啓蒙活動をしている人たちが作ってくれているのではないでしょうか。
消費する人たちの物に対する考えが成熟すれば質の良い市場ができるはず。製造業である私たちもこのことを頭と心において仕事をすべきだと改めて思いました。
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