写真集『STILL LIFE』トークイベント、いよいよ明後日

こんにちは。Factory 4Fのタブチです。

 Factory 4F、11月はイベントがたくさんあります。まずは11月6日(金)写真家である一之瀬ちひろさんとグラフィックデザイナーの小熊千佳子さんが手がけた写真集『STILL LIFE』の刊行記念トークイベント。彼らは『PRELIBRI(プレリブリ)』というブックレーベルをもっており、枠にとらわれず、お互いの良さを引き出すような関係性で創作活動をしているアーティストです。

 

今回の写真集はクラウドファンディングによって刊行が実現化され、その上制作チームもトップランナー勢揃い。『STILL LIFE』の刊行記念トークをFactory 4Fでやりたいというお話をいただいた時、ちょうどできたての『STILL LIFE』がFactory 4F(篠原紙工) にありました。代表の篠原が『できましたよ、』と差し出すと、まるで初めてみる我が子のような興奮と感動をしている一之瀬さんと小熊さんがいました。同席していた私は彼女達がどれだけ想いを込めて制作したかがその様子で一気に伝わりました。

 

イベントを行うに当たり、どのように告知をしようかなぁ...と頭を抱えて考えていたのですが、まずは私がこの写真集をみて何を感じるか、そのことにフォーカスしました。この写真集、写っているのは日本、ヨーロッパ、米国、での普通の生活風景、誰でも見たことあるような風景です。特に海外で生活したことがある人にとっては懐かしく感じる風景もあるかもしれない。しかし、この写真集では単純にその生活風景の違いを写しているわけではなく、むしろどこにいても日々は同じく流れていることを改めて感じさせてくれました。

 

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そしてこの写真集のタイトル『STILL LIFE』静物画、の通り、息をのむような静けさがあります。生活がある写真なのに人っ子一人写っていませんが確実に数分、数秒前には誰かがいたのでは?と想像するような写真、そしてこの写真に写ってる人の生活までをもを想像して勝手に物語を作り上げてしまいたくなるような写真なのです。

 

これがただ単に映画やインテリア雑誌に出てくるようなファッション的に魅力的な写真であると、正直あまりにも自分の現実とのギャップでそこまで物語が作れないのではないでしょうか。誰もがそこにいておかしくなくて、どこにでもある自然な光で、あくまでも『普通』なんだけどもはやこの写真集では普通が普通じゃない景色に見えます。

 

私はこの写真集を側において、目をつぶってパラパラとめくり心の中で『ストップ』と呟き、今日のページは....London、今日はTokyo...と日々の作業にし、そのページを今度は私が撮影して記録してみました。

 

数日続けると、自分が写真の中に入り込んだ気持ちでそこでの生活を想像し、静かな気持ちになっていることに気がつきました。仕事中の一瞬なのですが、ページを決めて写真を見つめると、なんだかとても落ち着くのです。静寂な写真だからなのか、私の見る心がそれを求めているのか?しかし私の心がそうだとしたらこの写真集はそれを私に与えてくれました。仕事中の一瞬の静寂。

 

ふと思いました。子供の頃に寝る前に見ているだけで心静かになって安心して眠れる....みたいな感じ。この『STILL LIFE』はもしかしたらあなたの日常のどこかに置いて、例えば仕事のデスクだったり、寝る前のベットサイド、よく座る椅子や床の近くに置いて、ふとした時にただただ眺める、そういう風に自分の日々に取り入れたい写真集だと感じました。

 

イベントは明後日の金曜日。どうぞ制作チームの裏側で技術面のことを知るのも良いですし、一之瀬さんや小熊さんの世界観に浸るのも良し、素敵な金曜の夜になると思いますのでぜひお気軽ご参加ください。当日は軽食&お酒もあります。皆さんでリラックスして楽しみましょう。

 

◎申し込みはこちら

factory4ftour.connpass.com

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*今日のページは Scotland イギリスの北部のスコットランド。実は....私にとって言葉に表現しきれないくらい特別な国です。この写真集にこの国のページがあって嬉しい。

Factory4F タブチ http://factory4f.com/