あなたはどんな旅をしていますか?

LIFE IS JOURNEY

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*篠原紙工1F、断裁機の前です

 

製本工場でギター1本のライブ、生き方トーク、詩の朗読、おもしろいですね。一体何をやっているのでしょうか。先日Factory 4Fで行われたイベント「ライフイズジャーニー」のタイトルそのままの意味を考えてみました。製本工場のブログなのになぜこんなこと考えているのだろう。Life is journey 人生を表現するのによく聞く言葉です。

 

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私にとって旅は何だろうと考えます。その答えが出れば逆に ジャーニー イズ ライフとして 旅することは人生いきることと同じ.....と、難しい答えが少し出そう。語れるほどではないですが。

 

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旅の楽しみ方は人それぞれだろうけれど、あなたはどうですか?私は一人で、あんまり計画を立てない旅が好きです。普段の生活とほぼ変わらないのでは?という感じの旅になってしまいます。ホテルでゆっくりしてから散歩に出かけて本読んで、公園でお茶しながらで人間観察したり。

 

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知らない土地では人や風景も違う、地図を読むのも得意ではないので思うようには行かないことの方が多く、ストレスも多いのですが『まぁ、いいか、こっちの道で....』となって結果全然違うことになることが多いのです。知らない人に道を聞くのも勇気が必要ですが楽しみの一つ。

 

そういう旅を続けているうちにどうやら旅の目的地に行くよりもその流れを楽しんでるのが私の旅のやり方だな、と思うようになりました。特に海外旅行での長距離電車なんて楽しい。見慣れない風景は自動的に変わるし、飽きたら本読めるし、寝れるし、隣に座る人がどんな人かもちょっとワクワク。移動していること自体が楽しい。

 

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*取りっぱなしの写真で失礼。電車の中で飲むコーヒーは特別

 

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*上手く撮れないのになぜか撮ってしまう電車の中からの風景

 

嫌なことがあってもせっかくの休日を使って旅しているんだからあんまりクヨクヨ考えないで、と自分のこともなぐさめられるし。ということは、せっかく生きてるんだからクヨクヨ考えないで、とも言えるのか。

 

人生に置き換えると何か目的よりその過程なのでしょうか、だから「人生は旅だ」の旅は 同じ旅の意味でもtravel=旅行ではなく、 journey=旅程 になるのかと。そして日常に置き換えると....仕事って大きい。人生のうちの大きな部分を占めるものが仕事、その毎日の過程が結果、次につながったり、キャリアといわれるものになったりするのだろうし。

 

このライフイズジャーニーのイベントでもミュージシャンの樽木栄一郎さん、スタイリストの谷川夢佳さん、このイベントの主催者であり料理人の関口さん、そしてFactory 4Fの代表篠原と4人が入れ替わりで今までの人生の流れについてお話ししてました。

 

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*左から料理人の関口さん、谷川さん、樽木さん 谷川さんは臨月、元気な赤ちゃんと出会えますように。

 

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*2日目は真ん中、篠原も参加してのトーク

 

数えきれないくらいの小さなことが重なって組み合わされて今があるんだなぁ、皆さんすごいなぁ、と思いながら聞いてました。でもこれは他人のことだからそう思えることで、もしかしたら自分も.....そんなに大した人生では無いと思っていたけれど自分と全く同じ人生を歩んでる人はいるわけはなく。私しか今日この一日を生きることはできない、と考えると恐ろしく一日一日が貴重に感じます。

 

樽木さんの生き方はとても興味深く、大きなところでお仕事をしていて最先端な活動をされていたにも関わらず、あるときに辞め、ギター1本で生きていくライフスタイルを選びました。自分の気持ちに正直に、勇気ある生き方です。音楽、食、ファッション、製本、と様々な分野ですが共通しているのは自ら興味を持って行動していること。見習うべし!

 

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私は自分の過去を振り返ると小さな選択はしてきたけれど大きな変化の時は神様みたいなのが自然に連れてってくれてる気がします。何となく流れに任せて、そうか、私の旅のやり方と同じかな。

 

あなたの旅はどんな感じ?これを書いていてすごく知りたくなりました。

 

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本のサロン『旅する図書館』に参加してあったイロイロ

こんにちは。

今日は『旅する図書館』という本にまつわるサロンへ参加した時のお話をします。みなさんは『サロン』という言葉にどういうイメージをお持ちでしょうか

 salon フランス語ですが昔、貴族が自分のお城に文化人、学者、芸術家、等を招いて哲学的、知的な会話をするような場、であったと私は捉えています。答えの出ない内容の話を想像力を使って互いに話し合い、知識を膨らましていくという会。ああでもない、こうでもない、どうでも良いことなんだけど思考の幅が広がる。難しそうだけど楽しそうです。

 

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*なんとなくこんなイメージ

 

しかし、ご安心を、『旅する図書館』はかしこまる必要は全くありません。そこは本にまつわる想いや考えを集まった人達と共有し、心を広げる会であって、知識の評論会、ではありません。

 

具体的にどんなふうに行われているのか?タイトル通り『旅する〜』なので毎回場所は変わり、テーマもそれぞれ変わります。私が参加したときのテーマは『ブックカフェ』本が置いてなくてもお気に入りカフェ、喫茶店、本を読むのに良い場所、など自分と本とカフェにまつわる話をする、という会でした。

 

初めての参加でドキドキでしたが清澄白河にあるカフェに入ると、小学生の頃を思い出すような図書カードが渡されました。参加日とその会のテーマを書き込みます。

 

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*懐かしい!図書カード

 

アンティーク調のトランクにはブックカフェ関連の本が並んでいます。プロジェクターも用意されていて一人ずつ自己紹介とお気に入りのブックカフェのことを話します。私は本を読むためにどこかカフェや喫茶店に入る、ということをするタイプではなかったので内心、『う〜ん。どうしよう〜』なんて思っていたのですが、こういうサロン、は話すこと自体が大切だと頭と心を切り替え、今まで行った喫茶店の記憶の中からなんとか引っ張り出し、本を読むのに面白そうな喫茶店を紹介させていただきました。

そして自分の仕事場であるFactory 4Fのことも紹介させてもらうと....

  

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*book cafeにまつわる本達 

 

みなさん喫茶店よりそっちの方に興味をもったようでした。『えっ、これが製本工場?!どんな活動してるんですか?面白そう!』と。さすが本好きは製本という言葉に反応してくれます。

 主催者で、清澄白河を中心に活動しているライターの梓さん(あずささん)がFactory 4FのHPとブログをプロジェクターに写してくれました。ちょうど4F BOXの制作をしている写真が映し出され、まず手作業に驚かれました。細長い両面テープをまっすぐ貼るということにも『えーっ、そんなのできない!』という声が出てきました。

 

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*4F BOX解体 4F BOXは紙加工の見本セット (詳しくはこちら=Factory 4F

 

ここで私はそんなに難しいこと?正直、心の中で動揺してしまいました。なぜなら両面テープ貼りは割と初歩的な手作業というイメージがあったのです。しかし、そこで気がついたのが自分が今までの人生の中でわりと手を動かす仕事に就いていたり学生時代も作品制作をしていたので無意識のうちに手作業をこなすことを何とも思わなくなっていたのです。(しかし本当の手作業のプロのプロはもっとすごいはずです...)

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*箱の組み立て作業の様子

 まぁ、これはホントに些細なことですが....そんなことでも驚いてくれる人がいると思うと自分のやってる仕事がどう見られるか、というのは自分には見えないものだなぁ、と思いました。良くも悪くも『当たり前』という感覚になっていることには注意が必要そうです。

 

話はブックカフェに戻して。

皆さんいろんなお店を知っていて、最後には居酒屋の話に。私はみんながおススメするブックカフェをメモりながらなんだかワクワクしていました。

 メディアの洗練された紹介も理想が膨らむ楽しさがあって良いのですが、今目の前にいる人が個人の経験をふまえて話してくれる方が想像力が膨らみます。『チェーン店のスターバックスなんだけど、OO店はソファがあって居心地が良くて、駅からも近くてねー、』など、特別なお店でなくても日常に根ざした現実味ある情報は行動に結びつきやすい。

 

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*旅する図書館の様子、写真では女性が多いようですが、男性の割合が多かったのが驚き!

 

おかげで私の日常で楽しみがこの『旅する図書館』によって増えました。例えば『あっ、半蔵門周辺で用があるからあのカフェに行ってみよう』と。実際に行ったお店があります。そのカフェはひっそりとビルの中にあって皇居が見渡せます。ジョギングをしている人々を鳥になった気分で観察しながら、隣には英国大使館。日本の中のイギリス。大使はどんな人だろう、この館ではみんなどんな仕事をしているのだろう...?思考はあっちこっち散乱しながら、好きなだけぼーっとして帰りました。

 

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最後になってしまいましたが11月26日(木)19:00~Factory 4Fで行われる『旅する図書館 x 暗やみ本屋ハックツ x ものづくりの現場』は10代の若者にお薦めしたい本を一冊持ってきていただいてそれにまつわるお話をします、そして最後にはその本を暗やみ本屋ハックツさんへ寄贈します。

 

今もし10代の自分に戻れるとしたらどの本をおススメしますか?

Factory4F タブチ http://factory4f.com/

 

 

◎詳細&申し込みはこちらをご参照ください

旅する図書館×暗やみ本屋ハックツ×ものづくりの現場 | Facebook

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱印帳ってそもそも何だ?

こんにちは、Factory 4Fのタブチです。

 

ワークショップのお知らせです。

11月20日(金)19:30~21:30、Factory 4F で『朱印帳をつくろう!』と題して朱印帳を手で作ります。講師は手製本で有名な 株式会社 博勝堂さんから講師をお招きします。プロの技ですが気をはらず、皆さんお気軽に参加してくださいね。

 

さて、ブログでイベントの告知をするのも大切ですが、

 そもそも 朱印帳とは?4Fで作ったはいいけど、その後どうする?絵を描いたり、アイデア帳にしたりと何かに使っていただければ幸いですが、家の片隅にホコリをかぶってしまう可能性も無きにしもあらずでは...。

 朱印帳はもともとは写経を書いてお寺に納めに行った時に頂く印でしたがいつからか参拝の証としてもらえるようになったと言われています。それがお寺だけでなく神社にも徐々に広まっていたそうです。

 

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*博勝堂さんのHPより

 

御朱印にはお守りやお札のように神仏やそのお寺・神社の名前が書いてあるので神様の分身と考えられて良いものです。そして、一字一字、心を込めて丁寧に書き押ししてくれるのが本来のもので、印刷物とは違って同じ物はないので粗末にしてはならないのです。あの文字の独特なライン等とても美しいですよね、外国人にはきっともっと新鮮に見えることでしょう。

 

初めにも書きましたが、もともとは写経をして神社に「お納め」することが目的でしたがいつの間にか写経を納めなくても参拝の証として「判」をもらえるようになり、巡礼信仰と結びついてますます盛んになったそうです。有名なところだと四国八十八ヶ所とかですね。巡礼しそこでそこでその判を頂くとその功徳により地獄にいかない、願いが叶ったり成功したりするという古くからの信仰に基づいたものです。

 

このことを考えると写経もしない、お参りもしない、ただ朱印だけをもらうのは本来の尊い意味からだいぶかけ離れてしまいます。

 

『御朱印帳ね、あっ、スタンプラリーみたいなものね、』と簡単にイメージしやすいかとは思いますが、ちょっと違うということを頭と心に入れておきたいですね。

 

このことをちょっと知っておくだけで、じゃあせっかく作った朱印帳をきっかけにお寺や神社巡りをしてみようとか、近所の神社に行ってみようか、はたまた仏教や神道にまつわる本を読んでみようか、とかいろんな方向に広がるのではないでしょうか?

もちろん、ジャバラ本の作り方、製本の技術を学ぶために!の参加でも色々と広がりますね。

 

どんな方が参加されるのか楽しみです。

 

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*写真はFactory 4Fがある土地の氏神さまがいる東大島神社、夏に社員同士で半年のお大祓 に行ってきました。

 

◎詳細&参加申し込み

factory4ftour.connpass.com

 

 

Factory 4Fができるまでの話を少し

こんばんわ。Factory 4Fのタブチです。

2015年、11月11日、は昨日。

去年、2014年11月11日は Factory 4Fがプレオープンパーティーをした日。

1年は365日、改めて数を見るとそんなに長くないような気もしますが、過去を振り返ってみると平凡な日々ながらも色々あったな、と感じます。

去年の11月11日何してました?

 

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Factory 4Fをプレオープンするまでにも道のりはありました。話し合ってもなんだか着地しないというか、『では、具体的にどうする?』というのが見えなかったり。

話し合いがまだワクワクの段階なら良いものの、徐々にワクワクを超えて、

『で、一体どうする?』になってくると今度はうじうじ?になってきます。

私はそのステージを行動の時期、と捉えていますが過去を振り返ってもその通りだったと思います。

 

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その皆の謎なウジウジを一気に引っ張っていったのがFactory 4Fの土台作りプロデュースを代表篠原とともに作り上げたALL RIGHT GRAPHICSの北條 舞さん。

 

どんより雰囲気を一気に『OK!オープンしよう、不安?ならまずプレオープン!』と彼女の細くも確実に強い風は一先ず動こう!という具体的な方向へ一歩進ませました。

 口で言うのは簡単で、話し合いが楽しいワクワクの時期も必要だけど、ずっとそれだとせっかくのワクワクも腐ってしまうんですね。

これが私個人なら何かしら行動はしてたでしょう。しかし、ある程度の人間があつまるとせっかくの案が腐る前に誰かが引っ張らなければならない。

 

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*あの時お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

 

『でも...集団だとその一歩が難しい...だって皆がどう思うかも分かんないし.....』

かもしれませんが、もしこれが私個人だったらどう行動する?と自問して『私ならOOするな、』とその考えに根拠などなくても自然なかたちで自分の決断を信じられたらたとえ集団でもやってみるべき、ということです。その重要性をあの時のFactory 4Fと北條さんから学び、その気概を盗まさせてもらいました。

 

プレオープンをしたからって劇的に変わったわけではないけれど、動いたことによりまた新たなアイデアも出たし、正直なところ見えなかった問題もたくさん浮上してきました。そこからまた話し合い、行動して、次、また次、と.......いわゆる、小さな積み重ねです。

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*今では特別な時以外はやりませんがこのときは篠原社長も工場案内をしました

相変わらず、今でもたまに『製本工場だよね、なにやってんの?4Fって何なの?』の良きも悪きも声はむしろ近い所から聞こえてきますが、あの時の北條 氏からせっかく盗んだ気概を使わねば、とばかり、素知らぬ顔をして行動し続ける図太さがFactory 4Fには身についたと思います。

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*PARTY! 

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*この時も寿喜多(すぎた)さんはお料理を提供してくれましたネ!そして清澄白河の山食堂さんのケータリングもありました。

 

確かに時々、『これで良いのだろうか?何やってるんだ?どうしたい?』と思うことは多々ありますが製本業界、製本工場を多くの方々に知ってもらうためのFactory 4Fの活動を通して篠原紙工、製本業界、地域、多種多様なお客さん、といろんな所に繋がることができています。工場の中にFactory 4Fのような間口の広い部署(?) があるとつい目の前の仕事に追われがちな製造業にとっては良い刺激になるのではないだろうか。

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*全員、ではないけど集合!

 

外部からの慣れない風は時に変化として嫌な毒に捉えられてしまいがちですが、強く、しなやかに、何かあっても、『まぁっ、いいかっ!』くらいの気持ちでとにかく続けることが大事かね!と去年の写真をみながら過去を振り返りました。

 

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そしてこんなに色々振り返ってたのに昨日は文が書けず、オフィスの模様替えでした。去年の今頃、今日がどうなると思っていたでしょう??では今日は来年2016年の11月11日を想像してみる日にします。

 

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*社長らしいデスクに

 

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製本工場で写真集刊行パーティー!

こんばんわ。Factory 4Fのタブチです。

11月始めのイベントは写真集『STILL LIFE』の刊行記念トーク。どのように本が作られたか、制作チーム勢揃いのトークです。

写真集出版記念トークというと写真家とデザイナー、編集者が人前で話をする、というスタイルが多く見られますが、印刷会社、紙会社、そして製本会社の人が人前に出て一緒にトークをするということはあんまり見られなかったのではないでしょうか。

 

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*みなさん良い笑顔!

 

正直に書きますが、製本業界に入って驚いたのは『下請けの下請け』という言葉をよく聞くこと。自らをそのように表現するのです。業界を知らない、ある意味世間知らずの私としては『そうかぁ、でも印刷物は世に必要な物だし、やってることはおもしろいのに』と思っていたのですが、仕事を通してネガティブな気がこの業界にあることも気づきはじめました。

 

しかし、今回の『STILL LIFE』の制作チームトークを(仕事しながらでしたので部分的にですが)聞いていてこの制作側のプロ意識ナシには良い物は作れないよなぁ、とごくごく、シンプルに思いました。写真集を作りたい、という素晴らしく才能ある人がいたとしてもその人が物を作る技術も知識もなければその夢は叶わないわけで。

 

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どの仕事でも同じだとは思いますが、何度も書きますが、Factory 4Fで仕事をしているとそういう...そもそもの働くことや見えない所で多くの人と繋がって仕事が動いているというのをすごく考えさせられます。こうして裏側トークイベントをやったりするからでしょうか。

世間一般では下請けと言われている製本工場で写真集の作者とともにトークをやるなんて一昔前の業界の人が見たらどう思うでしょう?何度も思うけれど、自分たちがやっている仕事の価値を見直すというのが今この世には必要な時代なのですね。

 

ぼんやり考え事しながら受付作業をたたむと4Fのキッチンには美しい女性達がパーティーのために料理を着々と準備していました。やっぱり食事やお酒を共にして心打ち解ける時間があるとないとでは大違い。お客さんとの交流ではまた次に繋がるヒントも得られるし、日頃思うことがお互い直に伝えられるし。皆さん楽しそうでした。

 

さて、

この日の料理担当 (左)杉田さんは『寿喜多』(スギタ)という名で料理をふるまう活動をしております。Facebook page 寿喜多(すぎた) お料理を彼女に頼みたい方はぜひ! 

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* Hey ladies!

 

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*杉田さんには『ぷまい料理お願いします』と伝えてください。そして定期的に食事会を開いていますので興味のある方はチェックしてみて!色んな人にも出会えますよ。

 

 

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*製本工場です

 

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*ちらし寿司

 

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*メニューは和紙に活版印刷で!

 

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*かんぱーい

 

あるお客さんは連続セミナーのために東京へ滞在していてその最終日にこのイベントに飛び入り参加してくれました。『東京滞在での締めくくりに素晴らしい夜でした。ありがとうございます』と。こちらこそ、そのようなお言葉をいただけて感動です。ありがとうございました。

 

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*ちょうどいい規模のパーティでした

 

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*良き集合写真!

 

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写真集『STILL LIFE』トークイベント、いよいよ明後日

こんにちは。Factory 4Fのタブチです。

 Factory 4F、11月はイベントがたくさんあります。まずは11月6日(金)写真家である一之瀬ちひろさんとグラフィックデザイナーの小熊千佳子さんが手がけた写真集『STILL LIFE』の刊行記念トークイベント。彼らは『PRELIBRI(プレリブリ)』というブックレーベルをもっており、枠にとらわれず、お互いの良さを引き出すような関係性で創作活動をしているアーティストです。

 

今回の写真集はクラウドファンディングによって刊行が実現化され、その上制作チームもトップランナー勢揃い。『STILL LIFE』の刊行記念トークをFactory 4Fでやりたいというお話をいただいた時、ちょうどできたての『STILL LIFE』がFactory 4F(篠原紙工) にありました。代表の篠原が『できましたよ、』と差し出すと、まるで初めてみる我が子のような興奮と感動をしている一之瀬さんと小熊さんがいました。同席していた私は彼女達がどれだけ想いを込めて制作したかがその様子で一気に伝わりました。

 

イベントを行うに当たり、どのように告知をしようかなぁ...と頭を抱えて考えていたのですが、まずは私がこの写真集をみて何を感じるか、そのことにフォーカスしました。この写真集、写っているのは日本、ヨーロッパ、米国、での普通の生活風景、誰でも見たことあるような風景です。特に海外で生活したことがある人にとっては懐かしく感じる風景もあるかもしれない。しかし、この写真集では単純にその生活風景の違いを写しているわけではなく、むしろどこにいても日々は同じく流れていることを改めて感じさせてくれました。

 

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そしてこの写真集のタイトル『STILL LIFE』静物画、の通り、息をのむような静けさがあります。生活がある写真なのに人っ子一人写っていませんが確実に数分、数秒前には誰かがいたのでは?と想像するような写真、そしてこの写真に写ってる人の生活までをもを想像して勝手に物語を作り上げてしまいたくなるような写真なのです。

 

これがただ単に映画やインテリア雑誌に出てくるようなファッション的に魅力的な写真であると、正直あまりにも自分の現実とのギャップでそこまで物語が作れないのではないでしょうか。誰もがそこにいておかしくなくて、どこにでもある自然な光で、あくまでも『普通』なんだけどもはやこの写真集では普通が普通じゃない景色に見えます。

 

私はこの写真集を側において、目をつぶってパラパラとめくり心の中で『ストップ』と呟き、今日のページは....London、今日はTokyo...と日々の作業にし、そのページを今度は私が撮影して記録してみました。

 

数日続けると、自分が写真の中に入り込んだ気持ちでそこでの生活を想像し、静かな気持ちになっていることに気がつきました。仕事中の一瞬なのですが、ページを決めて写真を見つめると、なんだかとても落ち着くのです。静寂な写真だからなのか、私の見る心がそれを求めているのか?しかし私の心がそうだとしたらこの写真集はそれを私に与えてくれました。仕事中の一瞬の静寂。

 

ふと思いました。子供の頃に寝る前に見ているだけで心静かになって安心して眠れる....みたいな感じ。この『STILL LIFE』はもしかしたらあなたの日常のどこかに置いて、例えば仕事のデスクだったり、寝る前のベットサイド、よく座る椅子や床の近くに置いて、ふとした時にただただ眺める、そういう風に自分の日々に取り入れたい写真集だと感じました。

 

イベントは明後日の金曜日。どうぞ制作チームの裏側で技術面のことを知るのも良いですし、一之瀬さんや小熊さんの世界観に浸るのも良し、素敵な金曜の夜になると思いますのでぜひお気軽ご参加ください。当日は軽食&お酒もあります。皆さんでリラックスして楽しみましょう。

 

◎申し込みはこちら

factory4ftour.connpass.com

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*今日のページは Scotland イギリスの北部のスコットランド。実は....私にとって言葉に表現しきれないくらい特別な国です。この写真集にこの国のページがあって嬉しい。

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紙加工の実験、コツコツやってます

こんにちは。

じゃばら折り。山あり谷あり、の折り方。折り紙という文化がある日本人にはなじみのある折り方ですね。

Factory 4Fでは隔週で『4F PAPER』というフリーペーパーを出しています。Factory 4F PAPER ここではFactory 4Fでどんな事が行われたかを新聞形式で記録しています。些細な事でも文字にすると自分たちの過去を振り返ることができて、小さいけれどなかなか力強い感動があります。

最新は25号。

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 その4F PAPAERの中に『紙工実験やってみ隊』というコーナーがあります。そこでは『こんなこと、機械でできるか?!』というような半分遊び、でもけっこう真剣な実験をやっています。機械マニアや紙加工の細かーい部分が分かる人にはたまらないコーナーです。

 今回はその『ジャバラ折り』が主役の実験です。通常の冊子は谷の部分に本(折り丁)が針金(ホチキスみたいなの)で綴じられていて右と左とページがありますね。

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ジャバラ折りは 山ー谷ー山ー谷 が連なっています、その山部分と谷部分と両方に本(折り丁)を綴じられるか?しかも機械でというお題が今回の実験内容。もちろん手作業だったらできますが、ここは量産の工場です。それを機械でどうやる?機械をどう使う?という事がこの実験のポイントなのです。

 

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*ものすごく簡単に紹介。赤いのがジャバラ折りで山折り、谷折り、白いのが折り丁(本文)

 

これを読んでいる方が機械を操るオペーレータさんだったらどうしますか?工場の人間ではないけど製本をやっている方ならどう考えるかな?

 

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文で説明するのは難しいですね。写真でもちっとも伝わらないかもしれないなぁ。PAPAERでは実験に協力してくれた職人さん、担当者の言葉でイラスト付きで説明しています。是非読んでみてくださいね!それでも分からなかったらいつでも気軽にファクトリーツアーに来て質問してくれてもOKです!

 

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*これのもっと長〜いバージョンを作りたい!

 、ちなみに私個人の話ですが前にこういうWの形のノート、使った事あります。外国製でしたが世で売っているのですね。たくさんページがあって、ちょっとトリッキーなのが使い心地が印象的でした。あれ?どっちのページだ??というような。そのノートもまた紹介できたらしますね。   

 ◎4F PAPAERはこちらからーFactory 4F PAPER

◎毎週水曜のファクトリーツアーこちら

factory4f.com

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