片付け マインドセット

4月になり篠原紙工では4人の新しいメンバーも加わり心機一転。

ずっと気になっていた倉庫の片付け。(きっと他のメンバーもそのはずでは...)

ついに時間を作りました。

 

篠原紙工の4階倉庫には今までの手がけてきた本やチラシ、冊子、その他にも

仕事に使う道具、文具の在庫、部材、生活消耗品、梱包材、、、、、

あぁ、このまま書き続けるだけでこのブログが終わりそう...。

 

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ダンボールが身近な仕事仲間のため、つい箱に入れてしまい、結局何が入ってるかわからず数年...

ということも。今あるモノが見えるという状態だとベスト。
 

 

これらのモノ達が場所を埋め尽くしています。

営業メンバーの "いる / いらない" の声を得ながらコツコツ、現在進行形。

 

私は片付けや掃除はわりと好きな方で苦行ではないのですが、

会社の大量の制作物やモノ達に囲まれていると時折、途方もない気持ちに襲われます。

片付けをしながら、過去の仕事を思い出したり、自分が入社する前の篠原紙工のことを

想像したり....。

 

商業冊子の内容を見てこれがどんな人たちの手に渡ったのだろうか?など考えながらつい冊子内容の写真や文章を読み入ってしまったり(個人宅で例えると捨てるマンガをつい読み込んでしまうような...)

片付けをしながら思考は忙しく、エネルギーはかなり吸い取られます。

あぁ...始めたのは良いけれどこの片付けは着地するんだろうか、と弱気にも。

 

会社のモノなので自分判断で勝手に捨てられませんが、それでも強く私が主張したいことは片付けってモノをまずは捨てない限り何も始まらないということです。

 

これは引っ越しが多かった私の経験から学んだことです。

(情けないかな引っ越しのたびに何度自分とモノと向き合ったことか...。)

 

捨てずにただモノを移動してキレイに並べ直すのは片付いた"風"になっただけ。

全体の量を減らさない限り、時間と共にモノは溢れかえり、片付けたはずなのになんだかスッキリしない....と振り出しに戻ってしまいます。

 

実際に篠原紙工の倉庫にも不必要なモノはたくさん発掘され、

製本を依頼してくださったお客様や協力会社さんたちに感謝の念を心で伝え

本や冊子たちをおさらばしたところ(涙)

モノが無い空間ができました。

 

その空間を見ると心が洗浄されたような気持ちになり、

その何も無い棚を見てしばし浸っていました。

 この何も無い空間こそが大事なんだろうなぁ...すっきり、心地よい....と。

 

情報やモノに埋もれている方が普通の現代ではこの気持ちになりにくいかもしれません。

だからこそ意識的に日々マメな片付けは取り入れたいものです。

 

何もない空間、いわゆる目から入る情報が少ないということは余計なことを考える必要がなく、その結果、気持ちも落ち着くのではないかと私は考えております。

 

 

とはいえ空間があるとつい埋めてしまいたくなるのが現代人の習性のよう。

仕事をしていれば、生活をしていれば、(生きていれば)

モノはまた増えます。

 

特に、篠原紙工は大量生産の現場。

モノが増えるのは簡単。

片付けをしながらあとはこの片付けの習慣をどう続けていったら良いだろうか、

そんな次のことを考えています。

 私一人の問題ではないのでなんとか周囲の仲間とこの考えを共有しないといけません。

 

片付けは一度したら終わり、ということはなく延々と日々続くもの。

誰かがその空間を管理をし、その時々に応じたメンテナンスをしなければならない。

生きていく上でのひとつの基本仕事のようにも感じます。

 

ただ、一生関わっていく片付けという仕事があるのであれば、その時間の割合はなるべく少なく済むようにしたいものです。

会社でも個人の生活でも。

倉庫片付けの日々はまだ続きます。 T